古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

Leitz Summaron 35mm f/3.5(M)

箸墓古墳と耳成山

箸墓古墳と耳成山 箸墓古墳を一周して、古墳の北側からJR巻向駅へと戻る行程で、写真のように一瞬だけ耳成山が遠景に望めるシーンが現れる。全長約280メートルもある箸中古墳は横長に位置しているので、このシーンはわずかな立ち位置でしか見ることができな…

箸墓古墳と卑弥呼と倭迹々日百襲姫命

箸墓古墳の北側より撮影 箸墓古墳の北側に周って撮影したのが上の写真である。箸墓古墳は卑弥呼の墓であるという仮説が最近はよく言われるようになったが、確証があるわけではない。治定されている倭迹々日百襲姫命が、巫女的な存在であり、時期的にも箸墓古…

箸墓古墳と箸中大池

箸墓古墳と箸中大池 箸中古墳群の一つ、箸墓古墳で撮影した写真。古来からこの古墳には大きな周濠があったわけではなく、いつの頃からか北側に大きな溜池ができた。これを箸中大池と呼んでいる。写真は農業用水に使った後なのか、水門が開かれていて水が干上…

山の辺の道から箸中古墳群へ

箸墓古墳と二上山 山の辺の道からJR巻向駅へは歩いて約20分くらいかかる。その巻向駅からさらに約10分歩くと箸中古墳群の一つ箸墓古墳に着くことができる。一枚目の写真は箸墓古墳の西側にあたり、田園風景が広がる。遠景には二上山を望むことができる。 倭…

今年はこのレンズを使いたい(5選)!

明けましておめでとうございます!本年もこのブログをよろしくお願い致します。 以前、はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」という企画があり、それに便乗して僕が所有しているライカのレンズ、ノンライツのレンズについて好みのものを紹介した。今回…

「わたしの2022年(山の辺の道と柳本古墳群)」 

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」と題して、はてなブログからお題が出ていた。今年の僕の総括として「わたしの2022年」だけを取り出し、『山の辺の道と柳本古墳群』と題して記事を書いてみた。 山の辺の道沿いには、いくつかの古墳群が存在…

渋谷向山古墳の周濠(その2)

渋谷向山古墳の周濠 渋谷向山古墳(景行天皇陵)の周濠を撮影。この古墳は国道沿いにあり、奥に写っている建物群がその道路沿いのものである。拝所はその国道側にあり、さらにぐるっとここから半周ほど古墳の周りを歩かなくてはならない。国道側が、ちょうど…

渋谷向山古墳の周濠(その1)

渋谷向山古墳の周濠(その1) 古墳の周濠に沿って歩いていくと、上の写真のような場所に辿り着く。冬場は古墳周りの草木も刈られていて、写真撮影には最適である。特にこの辺りの何もないところでゆったりとした気持ちで寛ぐのも良い。 撮影機材:LeicaMMon…

渋谷向山古墳を巡る

渋谷向山古墳を巡る(その1) 渋谷向山古墳の西側から東側へ進む。その途中に前回の記事の大和三山が一望できる観光スポットがあるが、そこをスルーした場合、一枚目の写真の石畳の道へと続く。 渋谷向山古墳を巡る(その2) さらに渋谷向山古墳沿いに進ん…

大和三山を望める景観スポット

大和三山を望める景観スポット 渋谷向山古墳の周濠沿いに西側へ向けて歩いていくと途中に大和三山を望める景観スポットがある。少しだけ坂道を上がっていかねばならないが、その展望地に立つと荘厳な景観に圧倒される。上の写真の中央やや左寄りに耳成山、そ…

渋谷向山古墳にて

渋谷向山古墳にて 写真は景行天皇陵と治定されている渋谷向山(しぶたにむかいやま)古墳である。柳本古墳群には13もの古墳が集中して存在していて、その中でこの古墳が最も規模が大きい。全長が300メートルの古墳時代前期の前方後円墳である。撮影場所…

渋谷向山古墳の案内板

渋谷向山古墳の案内板 山の辺の道の見どころの一つである柳本古墳群にあっては、最も巨大な前方後円墳である渋谷向山古墳。この付近の盟主墳とも言われる所以である。案内板には説明が詳細に書かれていて興味深い。もう目の前に渋谷向山古墳が迫っている。 …

山の辺の道(丸山古墳にて)

山の辺の道(丸山古墳にて) 山の辺の道の途中にある丸山古墳。「景行天皇陵飛地ろ号」とも言われ、他にも近くに赤坂古墳があり、こちらは「景行天皇陵飛地は号」と名前が付いている。あまり大きくない円墳であるが、山の辺の道ならではの古墳散策が楽しめる…

山の辺の道の標識(渋谷向山古墳への道)

山の辺の道(渋谷向山古墳へ向かう道) 桜井方面の渋谷向山古墳(景行天皇陵)まで残りあと1.1kmのところまできた山の辺の道の標識。これは南ルートから見ればの目安だが、反対方向の天理へ向かう北ルートに向かっていく場合も、この地点ではやはり行燈山古…

行燈山古墳から渋谷向山古墳への道

渋谷向山古墳への道(その1) 山の辺の道。「さわやかトイレ」を過ぎて、行燈山古墳からさらに渋谷向山古墳へと向かっている途中の場所。奈良の風景らしい一幕。 渋谷向山古墳への道(その2) 山の辺の道はずっと平坦なわけではなく、途中で石階段を少し登…

行燈山古墳から渋谷向山古墳へ

山の辺の道(渋谷向山古墳への道) 行燈山古墳から再び山の辺の道へ入ると少し下り坂が続く。途中で二枚目の写真の「さわやかトイレ」があるのだが、現在は改修工事中で使用できない。「令和5年2月17日」までと期間が示されている。この「さわやかトイレ…

行燈山古墳とその周濠(その2)

行燈山古墳とその周濠(その2) 行燈山古墳をその周濠のコーナーから撮影したシーン。濠に写り込んだ前方墳部分が美しい。右手には小さくカモたちが古墳へ向かって泳いでいくシーンも映っている。ズマロン35mmレンズは、ライカのレンズにあっては、ハイス…

行燈山古墳とその周濠(その1)

行燈山古墳とその周濠 再び行燈山古墳に戻ってきた。夏の時期と違って今のこの季節には、古墳の周濠付近の雑草は全て刈り取られており、ぐっと古墳に近づくことができ、古墳全体の規模が分かりやすくなっている。Summaron 35mm f/3.5レンズの描写も素晴らし…

櫛山古墳から行燈山古墳へ

櫛山古墳から行燈山古墳への道 櫛山古墳の墳頂からまた来た道を戻り、行燈山古墳の南側へ出る。ここからは再び山の辺の道へ戻ることのできる場所である(右手が行燈山古墳)。すぐ近くに「さわやかトイレ」が設置されていて、休憩所としても最適な場所である…

櫛山古墳の造り出し

櫛山古墳の造り出し 櫛山古墳が築造された年代は4世紀後半(古墳時代前期後半)と考えられている。また、この古墳が興味深いのは前方部の半分もの大きさのある造り出しが存在することである。この大きな造り出しがあることから、櫛山古墳は双方中円墳ともよ…

櫛山古墳の前方部

櫛山古墳の前方部 行燈山古墳から山の辺の道を少し外れ龍王山に近い方へ向かって進むと櫛山古墳がある。この古墳は前方後円墳で、写真はその前方部であり後円部へ向かっている途中で前方部を見下ろした構図である。緩やかな坂になっており、前方後円墳の後円…

櫛山古墳に隣接する大きな池

櫛山古墳と隣接する大きな池 山の辺の道の行程の一つである行燈山古墳のすぐ近くに櫛山古墳がある。この古墳に至る途中の道に大きな溜池が存在する。櫛山古墳に隣接しているので、おそらく濠の一部ではないだろうかと想像する。この池に映る木々の風景はなか…

なら仏像館の金剛力士立像

「なら仏像館」で展示中の金剛力士立像の一つ 少し前に奈良国立博物館へ『大安寺のすべて』という展覧会を見に行ったとき、隣接する「なら仏像館」へもついでに足を運んだ。 なら仏像館は、飛鳥時代~鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財…

大和松尾寺三重塔(その3)

大和松尾寺三重塔(その3) 松尾山神社へ向かって石階段を上っていくと、それとともに三重塔を俯瞰できる位置に登ってこれる。写真は塔の二層目の位置にあたる。真夏に撮影したため、背景の太陽光がやや強めであるが、なかなかこの位置からは撮れない思う。…

大和松尾寺三重塔(その2)

大和松尾寺三重塔(その2) 大和松尾寺の三重塔はあまり大きな塔ではないが、造りは立派である。写真はここから松尾山神社へ登っていく途中であるが、ここからどんどん登っていくと三重塔を三層目付近から俯瞰できる位置にも立てる。僕は古都の名残が感じら…

大和松尾寺三重塔(その1)

松尾寺の三重塔 松尾寺の境内にはさらに高い位置に三重塔がある。結構急な階段を上っていかなければならないが、登ってみると見晴らしもよく清々しい。写真は、三重塔の一層目の擬宝珠である。Summaron 35mm f/3.5レンズの写りは中央部分がよりシャープだと…

大和松尾寺南惣門の透かし彫り(雷神)

大和松尾寺の南惣門の透かし彫り(雷神) こちらは対になっている、大和松尾寺惣門における雷神の透かし彫りである。ディテールが非常に精巧にできていて、関心するばかりである。江戸時代初期に俵屋宗達の描いた『風神雷神図屏風』の影響を受けているかもし…

大和松尾寺南惣門の透かし彫り(風神)

大和松尾寺の南惣門の透かし彫り 前々回の記事で紹介した大和松尾寺の南惣門。そこには天井に二つの精巧な透かし彫りが飾られている。南惣門は江戸時代の建造物であり、写真のような風神雷神の浮き彫り彫刻が向かい合いに飾られている。なかなかよくできた美…

大和松尾寺の南惣門

大和松尾寺の南惣門 「一丁」の丁石を過ぎて少し歩くとすぐに南惣門に至る。下馬の石碑が目を惹く。この門は、法隆寺側からの参道に建つ門で、豪華な四脚門である。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Summaron 35mm f/3.5(M) 人気ブログランキング

松尾寺への山道(一丁付近)

松尾寺への参道(一丁付近) ついに「一丁」のところまで辿り着いた。写真は残り約100mくらいの場所であり、奥に山門が見えていて、松尾寺の入り口となっている。太陽光が少しきつかったこの日、ところどころ、光の強い部分がまだらに見えてくる。いよいよ松…