箸中古墳群の一つ、箸墓古墳で撮影した写真。古来からこの古墳には大きな周濠があったわけではなく、いつの頃からか北側に大きな溜池ができた。これを箸中大池と呼んでいる。写真は農業用水に使った後なのか、水門が開かれていて水が干上がってしまっていた。箸中古墳は、古墳時代の最前期に築造されたとされ、最新のレーザー測量によれば、大変美しい形をした前方後円墳であることが分かっている。時代は3世紀前半~中期とされ、卑弥呼の時代に符合するという説に一石を投じている。写真では、前方部から後円部へのくびれの部分がはっきりと分かる。
撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M)