古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

行燈山古墳とその周濠(その2)

行燈山古墳とその周濠(その2)

行燈山古墳をその周濠のコーナーから撮影したシーン。濠に写り込んだ前方墳部分が美しい。右手には小さくカモたちが古墳へ向かって泳いでいくシーンも映っている。ズマロン35mmレンズは、ライカのレンズにあっては、ハイスピードレンズには属さず、オーソドックスな写りのレンズである。ただ前回の記事でも触れたようにモノクロームでは奥深い描写をすることがある。古墳を覆う木々の立体感、背景に聳える龍王山の遠近感。そして濠の水面の黒のトーンなど特徴的な写りを持っているレンズだと感じる。すっかり価格が高騰してしまったズマロンであるが、まだ現役のライカレンズに負けていないと思う。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M)

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