古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

なら仏像館の金剛力士立像

「なら仏像館」で展示中の金剛力士立像の一つ

少し前に奈良国立博物館へ『大安寺のすべて』という展覧会を見に行ったとき、隣接する「なら仏像館」へもついでに足を運んだ。

なら仏像館は、飛鳥時代~鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財を含む約100体近くの仏像を常時展示している。写真は奈良県吉野町に位置する金峯山寺(きんぷせんじ)の木造金剛力士立像の一つである。2躯展示されていて、金峯山寺仁王門に安置される像高5メートルに達する巨像である。有名な東大寺南大門の像高8メートルある金剛力士像に次いで二番目の大きさである。南北朝時代の延元3年(1338)から翌年にかけて仏師康成(こうじょう)によって造られたことが銘文から分かっている。

なら仏像館では、この彫刻が現在特別公開中であり、写真撮影が可能となっている。2019年の夏に仁王門の修理のために搬出され、現在保存修理が進められている。この金剛力士立像は、令和3年(2021)2月23日(火・祝)~仁王門修理完了まで(令和10年度予定)の特別公開の予定である。ここまで大きな彫刻を間近で写真が撮れるところが興味深い。奈良国立博物館へ来られる際には、是非ともなら仏像館にも足を運んでみてはいかがでしょうか?

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Summaron 35mm f/3.5(M)

人気ブログランキング

www.narahaku.go.jp