渋谷向山古墳の西側から東側へ進む。その途中に前回の記事の大和三山が一望できる観光スポットがあるが、そこをスルーした場合、一枚目の写真の石畳の道へと続く。
さらに渋谷向山古墳沿いに進んでいくと、二枚目の写真の位置に出てくる。古墳の南側を通る道である。遠景には薄っすらと二上山が望める。大和三山、箸墓古墳、二上山この三つが一望できる景行天皇陵とされるこの古墳は、大変立地のいい場所に存在している。一説では、渋谷向山古墳は景行天皇陵ではなく、行燈山古墳に治定されている崇神天皇陵ではないかとも考えられている。古事記や日本書紀の記述からも崇神天皇の影響力は大きいイメージがあるので、この盟主墳に埋葬された天皇が崇神天皇という考え方も一理あるように感じる。このように、あれこれ古代の支配者たちを想像するのも山の辺の道の醍醐味である。
撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M)