古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

興福寺

興福寺東金堂の巨大柱

興福寺東金堂の巨大柱 興福寺東金堂の巨大柱の経年変化が素晴らしい。五重塔や三重塔ももちろん印象的であるが、東金堂の正面の巨大柱には圧倒的な歴史の重みを感じる。経年変化には何か儚さが伴うような気がする。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl …

興福寺東金堂の几帳

興福寺東金堂の几帳 興福寺東金堂の几帳には、神聖な鹿が二頭描かれている。正倉院の展示物でも似たような意匠の作品を見たことがある。興福寺では、以前古くなったこの几帳を再利用して、御朱印帳の表紙にして限定で発売したことがあった(几帳リユース朱印…

興福寺東金堂の白壁

興福寺東金堂の白壁 経年変化の恩恵というか、興福寺東金堂の側面の白壁は、いつ見てもその大きさと美しさに圧倒される。真っすぐに高く伸びた、まるで林の木々のような支柱となっている大きな木柱はすらっと伸びていて形も良い。 撮影機材:LeicaMMonochrom…

興福寺東金堂の基壇

興福寺東金堂の基壇 興福寺東金堂の基壇は結構高さがある。少しかがんで撮ったのがこの写真である。石畳の幾何学的な意匠が美しく、先人たちの知恵と工夫の跡が垣間見える。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl Zeiss Jena Tessar 50mm f/2.8(旧RFコン…

興福寺東金堂の木扉と釘隠し

興福寺東金堂の木扉と釘隠し 午後の太陽光が少しずつ強めになってきていると感じる昨今。写真は興福寺東金堂の正面の大きな木扉の釘隠しである。デザインは法隆寺東院夢殿のものと類似している。釘隠しにも寺院によってスタイルがあり、ここで使われているも…

興福寺東金堂の木柱と礎石

興福寺東金堂の木柱 興福寺東金堂の何本もある木柱は、その経年変化に味わいのあるものが多い。写真の木柱も礎石とともに撮影したものであるが、木目と色の落ちた白色部分もコントラストが印象的であった。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl Zeiss Je…

興福寺東金堂の風鐸

写真は興福寺東金堂の風鐸と背景には夕刻の青空を広めに入れてみた。風鐸とは、「寺の堂や塔の、軒の四隅につり下げて飾りとする、青銅製で鐘形をした鈴。」のこととネットで検索すると出てくる。以下、株式会社滝本仏光堂のサイトより引用である。 風鐸は、…

興福寺東金堂の屋根の意匠

興福寺東金堂の屋根の意匠 再び興福寺の東金堂にて撮影。写真は太陽光が屋根の裏側に差し込んだところを撮影した。格子状の梁や幾何学的な意匠がとても美しいと思う。今回の撮影では、レンズはContaxのテッサ―50ミリf/2.8を使ってみた。戦前のレンズだけに逆…

飛火野の鹿たち

飛火野の鹿たち 興福寺境内から東へ向かって歩くと、飛火野という広い場所へ出る。写真はその飛火野付近で見かけた鹿たちである。ゆったりとリラックスしていたワンシーンである。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Heliar vintage line 50mm(M) f/3.5 人…

夕刻の興福寺五重塔

夕刻の興福寺五重塔 曇り空に浮かぶ興福寺五重塔のシルエット。巨大な塔だけあって、その構造美は他の五重塔の群を抜いている。時間帯は夕刻、今にも雨が降りそうな日の撮影であった。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M) 人気ブログ…

興福寺南円堂の側面にて

興福寺南円堂にて 興福寺南円堂の側面から撮影。この角度からの提灯の光は、ほんのりと灯り柔らかかった。木材の部分のこのレンズの黒の階調がとても良いと感じる。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Heliar vintage line 50mm(M) f/3.5 人気ブログランキ…

日没後の興福寺南円堂

日没後の興福寺南円堂 日が暮れてすっかり辺りが暗くなってきた時間に撮影した写真。ライカMモノクローム(Typ246)は、高感度に結構強いカメラだと思う。この写真はISO6400で撮影したが、ノイズは殆ど気にならない。使用レンズはコシナのHeliar vintage line…

夕刻の興福寺北円堂

夕刻の興福寺北円堂 正面奥には興福寺北円堂が見える。付近は急速に真っ黒になっていてLMMのISO感度の高さに救われた写真である。北円堂も毎年期間限定で運慶作の有名な彫刻である無著像・世親像が公開されている。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Helia…

夕刻の興福寺三重塔

夕刻の興福寺三重塔 興福寺の広い境内にあって、少し外れにあり、場所の分かりにくいところに聳え立っているのが、写真の興福寺三重塔である。北円堂と共に興福寺で最古の建造物の一つである。平安時代の建築様式を今に伝え、細身のシルエットも大変美しいも…

興福寺東金堂の美しい屋根の梁

興福寺東金堂の屋根 写真は興福寺東金堂東側の屋根を見上げたシーンである。細かく張り巡らされた梁と肘木などの組み合わせが大変美しい。ライカのズマロン35ミリf/3.5レンズは逆光に弱いレンズであるが、レタッチすることで光を弱めに抑えることができた。…

閉門後の興福寺東金堂正面にて

閉門後の興福寺東金堂の正面 写真は夕刻の閉門後の興福寺東金堂である。正面の大きな木扉に嵌め込まれた釘隠しの整然とした並びが美しい。手前の二本の木柱についても、経年変化による木目の意匠に個性があり美しさを感じる。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ…

興福寺東金堂と南円堂

興福寺東金堂と南円堂 再び興福寺境内へ。写真は興福寺東金堂と遠景に南円堂の風景。前景にある松の木と東金堂の重なりがいいと感じたシーンである。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M) 人気ブログランキング

興福寺東金堂の白壁と木柱

興福寺東金堂の白壁 興福寺の東金堂は726年に、五重塔は730年の建立とされている。しかし、この寺院は度々火災や天災に遭い、現在の東金堂は1415年、五重塔は以前の記事で紹介したように1426年に再建となっている。写真は東金堂の白壁の一部である。巨大な木…

興福寺南円堂にて

興福寺南円堂にて 興福寺南円堂は独特な形をした建造物である。興福寺のサイトにある説明によれば、813年に藤原冬嗣が父の内麻呂追善のために建立したと書かれている。現在の建造物は江戸時代のもので、創建以来4度目のものだそうである。手前に見える突き…

美しいシルエットの興福寺五重塔

興福寺五重塔を望む 興福寺五重塔は、興福寺のサイトからの引用であるが、以下のような説明がなされている。 興福寺の五重塔は、天平2年(730)興福寺の創建者である藤原不比等の娘光明皇后の発願で建立されました。その後5回の焼失・再建を経て、現在の塔は…

修理が延期となった興福寺五重塔

修理が延期となった興福寺五重塔 2023年1月から修理が予定されていた興福寺五重塔。実はまだ修理が始まっていなかった。興福寺のサイトで調べてみると、以下のような説明が書かれてあった。このサイトからの引用文である。 ~五重塔修理工事に関するお知らせ…

久々に興福寺へ

興福寺中金堂にて 久々に興福寺へ訪れた。随分とここへは行ってなかったと思う。写真中央の新築同様の中金堂や手前の東金堂などこの寺院も見どころは多い。 有名な三面六臂の阿修羅像は、この寺院の国宝館で見ることができる。よく他県へ展示会のため出張(笑…

500pxで同じ写真が売れた

夕刻のワンシーン。夕陽の陰影が美しく思えた興福寺五重塔を撮影した同じ写真が、500pxで再び売れていた。前回の記事からさらに2枚売れて、この写真だけで9枚売れたことになる。自分が撮った写真が評価されることは大変嬉しい。購入してくれた国の内訳は、…

500pxで写真が売れた(カラー写真編)

”The pagoda” - 夕刻の興福寺五重塔(撮影機材:Sigma DP2 Merrill 絞り:f/2.8) 500pxで写真が売れていた。今回は夕刻の興福寺五重塔を撮影した写真であった。写真は、Sigma DP2 Merrillでカラー撮影・現像したものである。独特なFOVEONセンサーの色合いと…

興福寺北円堂の公開

今年5月に一般公開された興福寺北円堂が,再び10月17日(木)から国宝の仏像とともに一般公開が始まる。北円堂と同時に南円堂も公開されることは中々ない機会だと思う。北円堂は、興福寺創建者藤原不比等の一周忌にあたる養老5年(721)に、元明太上天皇と元…

興福寺東金堂より

昨年の10月に興福寺中金堂が再建され、実に興福寺にとっては、江戸時代以来の久々の中心的な建造物の復活であった。この度貫首が交代となり、この9月でその役目を終えられた多川俊映前貫首は、中金堂の落慶法要を経て、興福寺に「天平の風が吹く」という表現…