古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

興福寺東金堂より

昨年の10月に興福寺中金堂が再建され、実に興福寺にとっては、江戸時代以来の久々の中心的な建造物の復活であった。この度貫首が交代となり、この9月でその役目を終えられた多川俊映前貫首は、中金堂の落慶法要を経て、興福寺に「天平の風が吹く」という表現をされた。僕もこの表現がこの地にはぴったりのような気がして、大変共感を覚えた。奈良にはまだまだ古都の雰囲気の残る場所が多く、その雰囲気を求めて今撮影、記録をしている。下の写真は、興福寺東金堂から見た五重塔である。東金堂は聖武天皇が叔母元正太上天皇の病気全快を願って建立した建造物である。奈良時代以降、6度の被災・再建を繰り返し、今の建物は室町時代にあたる1415年に再建された。写真は興福寺等金堂から見た中金堂である。雲の広がりもが印象的だった。撮影機材はEpson RD-1s+Summicron 50㎜ f/2だったと記憶している。

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