古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

Leitz Xenon 50mm f/1.5

モノクロームとCarl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/1.5レンズ

モノクロームでのCarl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/1.5レンズの写り 前回の記事でCarl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/1.5レンズの魅力について、レンズ構成や古いカメラ雑誌からの引用で辿ってみた。実際にこのレンズの魅力はモノクロームにおいて発揮されると感じ…

Leitz Xenon 50mm f/1.5レンズの写りと魅力

LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm f/1.5レンズ オールドレンズの代表格といってもよいLeitz Xenon 50mm f/1.5レンズ。最近はめっきり中古カメラ屋でも見かけなくなった気がする。かつては7万~10万円ぐらいで売っていたが、曇ったレンズや拭き傷の…

法隆寺西院伽藍東回廊の不自然な形

法隆寺西院伽藍東回廊にて 法隆寺金堂横にあたる法隆寺西院伽藍東回廊にて撮影。奥(北側)に見えている西側へ曲がる大講堂への回廊は再建法隆寺が建立された当時はなかったものである。大講堂はもともとは回廊の外に建てられていたものである。現在のように…

法隆寺金堂の二重基壇(Xenon 50mm f/1.5レンズ編)

法隆寺西院伽藍五重塔の二重基壇 法隆寺の「二重基壇」は飛鳥時代の特徴で、この寺院にしか見られないものである。また、現存する日本最古の国宝五重塔が法隆寺西院伽藍の五重塔や金堂に二重基壇が見られる。その基壇は、しっかりと1400年近く、塔や金堂を支え…

法隆寺中門付近でのLeitz Xenon 50mm f/1.5レンズとSummarit 50mm f/1.5レンズの描写比較

法隆寺西院伽藍中門にて(クセノン50mmレンズ) 再び法隆寺西院伽藍中門のエンタシスの柱。南回廊からの撮影のため、柱の膨らみ具合はあまり顕著ではない。撮影に使ったクセノン50mmの柔らかめの奥行へのボケ味と、背景に見える仄白い薄っすらとした光の表現…

法隆寺西院伽藍中門にて(その5)

法隆寺西院伽藍中門にて(その5) 法隆寺西院伽藍中門にて。木扉の近くにある高札を撮影。古文書の文字が記されているようである。ライツのクセノン50ミリレンズの柔らかな描写が木の質感によく出ている。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 5…

法隆寺西院伽藍中門にて(その4)

法隆寺西院伽藍中門にて(その4) かつては法隆寺中門から参拝客が出入りしていた。ところがいつの時代からか、中門は完全に閉じられ、西回廊の最南端部から受付を通して参拝することになった。写真では中門扉の釘隠しと背景は東回廊向かう南側の回廊と支柱…

法隆寺西院伽藍中門の柱(その3)

法隆寺西院伽藍中門の柱(その2) 法隆寺西院伽藍中門のエンタシスの膨らみの分かる柱の一つを撮影。レンズはライツのXenon 50mm f/1.5である。最新はこのレンズを持ち出す機会が大きくなっている。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm f/…

法隆寺西院伽藍中門の柱

法隆寺西院伽藍中門の柱 法隆寺西院伽藍中門の柱はエンタシスとよく言われる。巨大な柱の中央に膨らみがあり、遠くから見てもバランスよく見える。法隆寺境内にあって、この中門の柱郡がエンタシスの最も均整の取れた美しさが際立つ。よく古代ギリシャのパル…

法隆寺西院伽藍中門にて

法隆寺西院伽藍中門にて 法隆寺西院伽藍へ再び訪れる。法隆寺境内は広く、西院伽藍、大宝蔵院、東院伽藍と大きく三つのエリアに区分されている。拝観料は三つのエリアでまとめて1500円、全てを丁寧に訪れると半日はかかる。夢殿のある東院伽藍だけを訪れると…

法隆寺の2023年度夏のスケジュール

法隆寺における夏のスケジュール 法隆寺南大門をくぐる前にいつも目につくのがこのスケジュールの案内板である。最も右に書かれている法隆寺の夏安吾(げあんご)は、今年は5月16日から始まり、法隆寺西室において90日間、聖徳太子が注釈された勝鬘経、維摩…

法隆寺界隈の紫陽花

法隆寺界隈の紫陽花 法隆寺東院伽藍から西院伽藍までは真っすぐの道であるが、今回は少し南へ回り道し、近隣の古くからの斑鳩の街並みを歩いてみた。途中で見つけた雨上がりの紫陽花。もう季節は夏真っ盛りという気温となっていて、蓮の美しい季節になってい…

法隆寺東大門沿いの土壁

法隆寺東大門沿いの土壁 法隆寺東大門沿いの長く続く土壁を撮影。この土壁は高さもあり、法隆寺の西院伽藍の境内を囲っている。撮影にはクセノン50ミリレンズを使った。ボケ味は文句なしの描写である。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm …

法隆寺東院夢殿と擬宝珠

法隆寺東院夢殿にて 再び夢殿の写真に戻る。擬宝珠と夢殿の八角堂のスタイルがとてもマッチしていると思う。古都の名残を感じる瞬間である。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm f/1.5 人気ブログランキング

法隆寺東院伝法堂にて

法隆寺東院伝法堂にて 法隆寺東院伽藍にあって、奈良時代当時の趣をとどめているのが写真の法隆寺東院伝法堂である。この建造物は、文化遺産データベースのサイトの説明から引用すると、 夢殿を中心仏殿とする東院伽藍の講堂にあたり、天平末年ごろ聖武天皇…

法隆寺東院歩廊の連子窓

法隆寺東院歩廊の連子窓 仄かな柔らかい光を表現するのにLeitzのクセノン50ミリレンズがピッタリだと感じる。連子窓の隙間から差し込む太陽光は、暑くなってきたこの季節でも優しい光だと思う。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm f/1.5 …

法隆寺東院伽藍の歩廊と連子窓

法隆寺東院伽藍の歩廊と連子窓 法隆寺の西院伽藍、東院伽藍ともに大きな特徴として挙げられるのが、長い歩廊の連子窓である。かつて山田寺の廃墟から連子窓の窓ごと発掘されたというニュースがあって衝撃的だったが、古都奈良の先人たちの知恵は実に奥深く、…

法隆寺東院伝法堂

法隆寺東院伝法堂 法隆寺東院絵殿・舎利殿と隣接している伝法堂。夢殿とともに天平文化の時代のものが今に残されている貴重な建造物である。この伝法堂は、法隆寺サイトから引用させてもらうと、聖武天皇の夫人であった橘古那可智の住宅を仏堂に改造したもの…

法隆寺東院夢殿の擬宝珠

法隆寺東院夢殿の擬宝珠 法隆寺東院夢殿の擬宝珠を前景にライツのクセノン50mmf/1.5レンズで撮影。擬宝珠の金属の質感や背景の西回廊のボケ味は連子窓の縦のラインも薄っすらと綺麗に描写されていてなかなかいいと思う。Carl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/2(沈…

法隆寺東院伽藍の歩廊にて(その3)

法隆寺東院伽藍の歩廊にて(その3) 再び法隆寺東院伽藍の歩廊にて撮影。この日は雨がしとしとと降っていた。東院伽藍は現在南側に位置する礼堂とその周辺の歩廊が修築中であり、何となく狭く感じてしまう。それでも写真の東回廊では、ゆっくりここに佇むと…

ライカのレンズの好みが「変わった」

今週のお題が「変わった」となっていたので、久々にライカのレンズに関する記事を書いてみる。 ライカのレンズ沼は恐ろしいものである。ライカのレンズの悪いところ(笑)は、色々なレンズを一つのカメラで試してみたくなるところである。好奇心が止まらないと…

郡山城跡の石垣(その2)

郡山城跡の石垣(その2) 郡山城跡の石垣(その3) 二枚の写真は郡山城跡の追手門付近の石垣である。この位置の石垣は前回の記事の天守閣付近の石垣と違い、配列にあまり規則性?のようなものが感じられない。形に会うものをとりあえず嵌め込んだという感…

郡山城跡の石垣(その1)

郡山城跡の石垣(その1) 郡山城跡には、今でも昔ながらの城の石垣が残っている。現在は残念ながら天守閣は残っていないが、かつてこの地には壮大な城が聳え立っていたことが城跡からも想像ができる。ここは梅とともに桜の名所でもある。以下、郡山城跡に関…

郡山城跡の盆梅展(その6)

郡山城跡の盆梅展(その6) 盆梅展シリーズ最後の一枚。やはり背景は障子の光が似合うと思う。梅は古都奈良の人々が愛した花であり、現在のように桜が日本の花の代表のように言われるようになったのは、古今和歌集で桜が多くテーマになった平安時代からであ…

郡山城跡の盆梅展(その5)

郡山城跡の盆梅展(その5) 郡山城跡の盆梅展シリーズの五枚目である。今回は梅の木の経年変化が美しいと感じて撮った写真。軸となる梅の木があって白梅の美しさがあると思う。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm f/1.5 ランキング参加中…

郡山城跡の盆梅展(その4)

郡山城跡の盆梅展(その4) 盆栽といえば、普通は松を思い浮かべるが、盆梅というの発想は本当にユニークだと思う。写真は、小さな白梅が背景の障子の仄暗い光とマッチしていると感じたシーン。クセノンレンズの背景のボケ味にほんのりとした柔らさがありと…

郡山城跡の盆梅展(その3)

郡山城跡の盆梅展(その3) 郡山城跡の盆梅展の続き。いくつもの種類の盆梅があり、一つ一つに個性がある。写真撮影が自由なのもいい。Leitz Xenon 50mm f/1.5レンズの柔らかいながらも、しっかりとピントを合わせられる部分がとても気に入ってきた。立体感…

郡山城跡の盆梅展(その2)

郡山城跡の盆梅展(その2) 郡山城跡の盆梅展の様子を撮影。この盆梅は比較的小さなものであるが、白梅の美しさが際立っていたもの。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm f/1.5 ランキング参加中写真・カメラ 人気ブログランキング

郡山城跡の盆梅展(その1)

郡山城跡の盆梅展(その1) 既に梅の季節は過ぎて、そろそろ桜の季節の突入している感じであるが、まだまだ梅にこだわって写真をアップしている。写真は奈良では有名な郡山城跡の盆梅展の様子である。写真撮影は自由となっており、全国的にも珍しい盆梅を堪…

郡山城跡追手門の盆梅

郡山城跡追手門の盆梅 写真は、郡山城跡追手門(梅林門)の盆梅である。盆梅展のあるこの時期だけ、大きな盆梅が追手門前の左右に紅白梅が置かれる。写真は追手門右手に置かれた巨大な盆梅の白梅である。Leitz Xenon 50mm f/1.5レンズのボケ味は、いわゆるズ…