古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

法隆寺西院伽藍の桜の古木

法隆寺西院伽藍の桜の古木 写真の背景は、法隆寺西院伽藍大講堂へつながる後の時代に付け加えられた北側の回廊である。その手前には毎年美しい桜を咲かせる比較的背の低い桜の古木がある。この被写体には、今回ズミルックス50ミリf/1.4レンズの初期型を使っ…

法隆寺西院伽藍西回廊の陰影(その2)

法隆寺西院伽藍西回廊の陰影(その2) 夕刻の法隆寺西院伽藍西回廊を撮影。西日が連子窓の格子を通して美しいストライプ状の影を織りなす。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Summrit 50mm f/1.5 人気ブログランキング

法隆寺西院伽藍西回廊の陰影

法隆寺西院伽藍西回廊の陰影 法隆寺境内は、五重塔と金堂が左右に並びバランスの取れた伽藍配置となっている。その周りをグルっと一周する感じで中門を起点として回廊が囲っている。回廊中には連子窓が設置され、朝夕刻にはその陰影が東西回廊にて美しく床面…

法隆寺西院伽藍東回廊の陰影

法隆寺西院伽藍東回廊の陰影 ズマリット50ミリレンズを持ち出して、斑鳩三寺を撮影した日の写真。法起寺→法輪寺→法隆寺と廻ったが、一つ一つの寺院間の距離があるため、じっくり巡ると半日では足りないくらいである。法隆寺には夕方に着いたため、ちょうど陰…

斑鳩の里(天満池への道)

斑鳩の里(天満池への道) 写真は法隆寺東大門近くにある、高い土壁の続く道である。この道を北へ進むと天満池につながる、さらに斑鳩神社付近を通って北東へ進むと法輪寺へとつながる道でもある。斑鳩の里というイメージの路である。 撮影機材:LeicaMMonoc…

Leitz Xenon 50mm f/1.5レンズの写りと魅力

LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm f/1.5レンズ オールドレンズの代表格といってもよいLeitz Xenon 50mm f/1.5レンズ。最近はめっきり中古カメラ屋でも見かけなくなった気がする。かつては7万~10万円ぐらいで売っていたが、曇ったレンズや拭き傷の…

法隆寺西院伽藍東回廊の不自然な形

法隆寺西院伽藍東回廊にて 法隆寺金堂横にあたる法隆寺西院伽藍東回廊にて撮影。奥(北側)に見えている西側へ曲がる大講堂への回廊は再建法隆寺が建立された当時はなかったものである。大講堂はもともとは回廊の外に建てられていたものである。現在のように…

法隆寺金堂の二重基壇(Xenon 50mm f/1.5レンズ編)

法隆寺西院伽藍五重塔の二重基壇 法隆寺の「二重基壇」は飛鳥時代の特徴で、この寺院にしか見られないものである。また、現存する日本最古の国宝五重塔が法隆寺西院伽藍の五重塔や金堂に二重基壇が見られる。その基壇は、しっかりと1400年近く、塔や金堂を支え…

法隆寺中門付近でのLeitz Xenon 50mm f/1.5レンズとSummarit 50mm f/1.5レンズの描写比較

法隆寺西院伽藍中門にて(クセノン50mmレンズ) 再び法隆寺西院伽藍中門のエンタシスの柱。南回廊からの撮影のため、柱の膨らみ具合はあまり顕著ではない。撮影に使ったクセノン50mmの柔らかめの奥行へのボケ味と、背景に見える仄白い薄っすらとした光の表現…

法隆寺西院伽藍中門にて(その5)

法隆寺西院伽藍中門にて(その5) 法隆寺西院伽藍中門にて。木扉の近くにある高札を撮影。古文書の文字が記されているようである。ライツのクセノン50ミリレンズの柔らかな描写が木の質感によく出ている。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 5…

法隆寺西院伽藍中門にて(その4)

法隆寺西院伽藍中門にて(その4) かつては法隆寺中門から参拝客が出入りしていた。ところがいつの時代からか、中門は完全に閉じられ、西回廊の最南端部から受付を通して参拝することになった。写真では中門扉の釘隠しと背景は東回廊向かう南側の回廊と支柱…

法隆寺西院伽藍中門の柱(その3)

法隆寺西院伽藍中門の柱(その2) 法隆寺西院伽藍中門のエンタシスの膨らみの分かる柱の一つを撮影。レンズはライツのXenon 50mm f/1.5である。最新はこのレンズを持ち出す機会が大きくなっている。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm f/…

法隆寺西院伽藍中門の柱(その2)

法隆寺西院伽藍中門にて(その2) レンズはズミルックス50mmf/1.4(2nd:白鏡胴)レンズに変えて撮影した法隆寺西院伽藍中門の柱の一つ。このレンズの奥行へのボケ味はとても整った美しい描写だと思う。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Summilux …

法隆寺西院伽藍中門の柱

法隆寺西院伽藍中門の柱 法隆寺西院伽藍中門の柱はエンタシスとよく言われる。巨大な柱の中央に膨らみがあり、遠くから見てもバランスよく見える。法隆寺境内にあって、この中門の柱郡がエンタシスの最も均整の取れた美しさが際立つ。よく古代ギリシャのパル…

法隆寺西院伽藍中門にて

法隆寺西院伽藍中門にて 法隆寺西院伽藍へ再び訪れる。法隆寺境内は広く、西院伽藍、大宝蔵院、東院伽藍と大きく三つのエリアに区分されている。拝観料は三つのエリアでまとめて1500円、全てを丁寧に訪れると半日はかかる。夢殿のある東院伽藍だけを訪れると…

法隆寺の2023年度夏のスケジュール

法隆寺における夏のスケジュール 法隆寺南大門をくぐる前にいつも目につくのがこのスケジュールの案内板である。最も右に書かれている法隆寺の夏安吾(げあんご)は、今年は5月16日から始まり、法隆寺西室において90日間、聖徳太子が注釈された勝鬘経、維摩…

法隆寺界隈の紫陽花

法隆寺界隈の紫陽花 法隆寺東院伽藍から西院伽藍までは真っすぐの道であるが、今回は少し南へ回り道し、近隣の古くからの斑鳩の街並みを歩いてみた。途中で見つけた雨上がりの紫陽花。もう季節は夏真っ盛りという気温となっていて、蓮の美しい季節になってい…

法隆寺東大門沿いの土壁

法隆寺東大門沿いの土壁 法隆寺東大門沿いの長く続く土壁を撮影。この土壁は高さもあり、法隆寺の西院伽藍の境内を囲っている。撮影にはクセノン50ミリレンズを使った。ボケ味は文句なしの描写である。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm …

法隆寺東院伽藍の歩廊にて(その4)

法隆寺東院伽藍の歩廊にて(その4) 法隆寺東院伽藍の歩廊にて撮影。今回はレンズを変えて、Leitz Elmar 35mm f/3.5レンズである。50mmレンズとは一味違う構図の歩廊。狭い範囲でかつ奥行きのあるこういった歩廊のような場所には35mmまたは40mmレンズが向い…

法隆寺東院伽藍から法輪寺への道

法隆寺東院伽藍から法輪寺への道 法隆寺東院伽藍から法輪寺へは歩いて10分~15分ほどかかる。法起寺へはさらに歩いて10分はかかる。写真は法隆寺東院伽藍の四脚門を出て法輪寺へ向け北へ進む道である。斑鳩の有名な三つの寺院(法隆寺・法輪寺・法起寺)は、…

法隆寺東院夢殿にて

法隆寺東院夢殿にて 奈良時代建立であり、八角堂の美しい形を持つ法隆寺東院夢殿にて撮影。奈良県明日香村には多くの大王の八角墳が見られるが、この夢殿の八角形も、大王に近かった聖徳太子への畏敬の気持ちや弔いの意味が多く込められていると感じる。 撮…