エッセイ
法隆寺南大門から望む中門 法隆寺は本日台風のため拝観が中止となった。これは年中拝観可能な寺院からそれば稀なことだと思う。この台風の被害が各寺院に影響していないことを祈っている。写真は過去に祝日に撮った写真である。法隆寺南大門から境内北側に位…
法隆寺西院伽藍中門にて 台風7号が接近していて、今朝から関西は大変な暴風雨である。午後には淡路島の方へ向けて進路を進めるようだが、奈良県は台風の西側にあたってしまい、激しい風に見舞われている。この台風での外出は危険であり、怪我人が出ないこと…
法隆寺西院伽藍中門の木扉 法隆寺西院伽藍の中門は中央に柱が存在するため、木扉も通常の倍(左右二枚ずつ)の扉が用意されている。またこの位置からは見えにくいが、表側には金剛力士像(阿形像と吽形像)が待ち構えています。本来はこの中門から観光客を入…
法隆寺西院伽藍西回廊の陰影 法隆寺境内は、五重塔と金堂が左右に並びバランスの取れた伽藍配置となっている。その周りをグルっと一周する感じで中門を起点として回廊が囲っている。回廊中には連子窓が設置され、朝夕刻にはその陰影が東西回廊にて美しく床面…
LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm f/1.5レンズ オールドレンズの代表格といってもよいLeitz Xenon 50mm f/1.5レンズ。最近はめっきり中古カメラ屋でも見かけなくなった気がする。かつては7万~10万円ぐらいで売っていたが、曇ったレンズや拭き傷の…
法隆寺西院伽藍中門にて(クセノン50mmレンズ) 再び法隆寺西院伽藍中門のエンタシスの柱。南回廊からの撮影のため、柱の膨らみ具合はあまり顕著ではない。撮影に使ったクセノン50mmの柔らかめの奥行へのボケ味と、背景に見える仄白い薄っすらとした光の表現…
法隆寺西院伽藍中門にて 法隆寺西院伽藍へ再び訪れる。法隆寺境内は広く、西院伽藍、大宝蔵院、東院伽藍と大きく三つのエリアに区分されている。拝観料は三つのエリアでまとめて1500円、全てを丁寧に訪れると半日はかかる。夢殿のある東院伽藍だけを訪れると…
法隆寺における夏のスケジュール 法隆寺南大門をくぐる前にいつも目につくのがこのスケジュールの案内板である。最も右に書かれている法隆寺の夏安吾(げあんご)は、今年は5月16日から始まり、法隆寺西室において90日間、聖徳太子が注釈された勝鬘経、維摩…
法隆寺界隈の紫陽花 法隆寺東院伽藍から西院伽藍までは真っすぐの道であるが、今回は少し南へ回り道し、近隣の古くからの斑鳩の街並みを歩いてみた。途中で見つけた雨上がりの紫陽花。もう季節は夏真っ盛りという気温となっていて、蓮の美しい季節になってい…
法隆寺東院伽藍から法輪寺への道 法隆寺東院伽藍から法輪寺へは歩いて10分~15分ほどかかる。法起寺へはさらに歩いて10分はかかる。写真は法隆寺東院伽藍の四脚門を出て法輪寺へ向け北へ進む道である。斑鳩の有名な三つの寺院(法隆寺・法輪寺・法起寺)は、…
法隆寺の歩廊(または回廊)は西院伽藍・東院伽藍のどちらにあっても大変心の落ち着く場所であると感じる。特に連子窓から入る仄暗い光の効果もあり、その空間が持つ独特な雰囲気が古都の名残を感じさせる。 LeicaMMonochrom(Typ246)+Sonnar 50mm f/2で撮影…
法隆寺東院夢殿の八角柱 法隆寺東院伽藍の中心にあるのは、独特なシルエットを持つ夢殿である。内外二重に8本の八角柱を巡らす構造で、その名も美しく、奈良時代に建立された聖徳太子(厩戸王)を供養した建造物である。八角形という特殊な形式は、興福寺北…
法隆寺東院東回廊にて ゾナー50ミリf/2レンズの開放値で撮影した法隆寺東院の東回廊。回廊の中は薄暗い。この写真の左側、日射しが強い部分での撮影は、ノンコーティングということもありフレアがきつい。ただ、見ようによっては、この強いフレアはオールド…
法隆寺東院夢殿の釘隠し 法隆寺東院夢殿には多くの釘隠しが使われている。花の文様の意匠の釘隠しが整然と並んでいる様は大変美しいと感じる。今回の写真もゾナー50ミリf/2レンズである。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/…
法隆寺東院夢殿の木扉 写真は法隆寺東院夢殿の木扉と支柱となっている巨大な木柱である。経年変化した木目や柱や扉に張り付いた釘隠しの配列が美しいと感じた。戦前型の沈胴式のゾナー50ミリf/2レンズにはあまりその写りを期待していなかったが、木目の質感…
東大寺大湯屋付近の土壁 東大寺大湯屋と供田、二月堂裏参道はずっとつながっている。この付近の静かな佇まいは、東大寺南大門付近の観光客で賑やかな雰囲気とは全く違う。この土壁は経年変化が美しく好きな場所である。最近では週末は外国人観光客と修学旅行…
東大寺鐘楼付近の池 僕がモノクローム写真が好きな理由は、光の反射や雨の日の水たまりの反射、そして写真のような池に映り込んだ反射が際立って美しいと感じるからである。カラーではなかなか表現できない光の加減を、モノクロームでは、白と黒、あるいは多…
早朝の東大寺大仏殿 東大寺鐘楼付近から撮影した早朝の東大寺大仏殿。側で見ると巨大で迫力ある大仏殿あるが、遠景の大仏殿のシルエットは独特で美しいと思う。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8 ランキング参加中写真・カメラ…
早朝の東大寺境内にて 東大寺境内で見かけた黒猫。三月堂付近で見かけこの辺りまで歩いてきたようであった。鹿だけでなく猫にも会えるとは思わなかった。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8 ランキング参加中写真・カメラ 人気…
飯道神社から東大寺大仏殿を望む 東大寺二月堂の境内には、一段高い場所に飯道(いひみち)神社がある。南東側の裏手に位置する小さな神社である。本社は滋賀県甲賀に鎮座される飯道神社といわれているが、起源についてはよく分からないようである。奈良時代…
東大寺二月堂の舞台から見下ろした鹿たち 東大寺二月堂の舞台から見下ろしたワンシーン。鹿たちが芝刈りをしているみたいに見える。この舞台下に、よく鹿たちは芝を食べにくる。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8 ランキング参…
早朝の東大寺二月堂(その3) 東大寺二月堂は、東大寺の広い境内にあって、最も東に位置している。お水取り(修二会)の舞台として有名なこの二月堂は、1200年以上にわたってその儀式を絶やしたことがないという驚異的な歴史を持っている。また写真のように…
早朝の東大寺二月堂(その2) 雨上がりのある日の早朝。東大寺二月堂の階段を下りたところに鹿が三頭いた。芝が雨に微かに濡れていて太陽光にきらきらと反射していたワンシーンである。使用レンズは久々に持ち出したLeitz Elmarit-C 40mm f/2.8である。かつ…
早朝の東大寺二月堂 写真はある雨上がりの霧の朝、東大寺二月堂にて撮影したもの。残念ながら霧は暖かな陽射しとともにみるみる消えてしまったが、柔らかい光を残したまま二月堂の石畳の階段を照らしていた。その時のワンシーン。 撮影機材:LeicaMMonochrom…
薬師寺の鬼追式(その2) 薬師寺の鬼追式の一幕。背景の西塔と鬼がマッチしているように感じたシーン。松明が勢いよく燃えており、その強めの光で鬼が幻想的に浮かび上がっている。鬼は人間の弱みを表しているという。薬師寺の鬼追式は、年度末最後の日にあ…
薬師寺では、毎年3月末に一週間に渡って花会式が行われる。東大寺のお水取り(修二会)の薬師寺バージョンの修二会であり、その花会式の最終日にあたる3月31日に、法要の結願を飾るのが『鬼追式(おにおいしき)』である。 午後8時半になると5匹の鬼たち…
今週のお題が「変わった」となっていたので、久々にライカのレンズに関する記事を書いてみる。 ライカのレンズ沼は恐ろしいものである。ライカのレンズの悪いところ(笑)は、色々なレンズを一つのカメラで試してみたくなるところである。好奇心が止まらないと…
Leica M11 Monochromの画像をライカの公式サイトより引用 Leica M11 Monochromの発売がライカの公式サイトで14日に発表された。4月22日発売予定の予約販売で、価格は税込で¥1,386,000 となっている。このカメラに関するライカショップのサイトでの説明をそ…
甘樫丘と散る桜 三月末に訪れた甘樫丘では、既に桜が散り始めていた。写真の大きな桜はいつ見ても美しい立派な桜の巨木だが、周辺の桜の木は散り始めていたと記憶している。左手には畝傍山、桜の木の奥には耳成山がわずかに見えている。大和三山を拝めるこの…
甘樫丘の桜(その1) 近鉄橿原神宮前駅からバスで10分ほどのところに甘樫丘がある。ここは、飛鳥の中心にある標高148mの緩やかな丘であり、蘇我入鹿や蘇我蝦夷の邸宅があったともいわれる場所である。大変見渡しのいい場所であり、飛鳥寺や大和三山が一望…