古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

エッセイ

早朝の東大寺大仏殿

早朝の東大寺大仏殿 東大寺鐘楼付近から撮影した早朝の東大寺大仏殿。側で見ると巨大で迫力ある大仏殿あるが、遠景の大仏殿のシルエットは独特で美しいと思う。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8 ランキング参加中写真・カメラ…

東大寺境内で見かけた黒猫

早朝の東大寺境内にて 東大寺境内で見かけた黒猫。三月堂付近で見かけこの辺りまで歩いてきたようであった。鹿だけでなく猫にも会えるとは思わなかった。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8 ランキング参加中写真・カメラ 人気…

飯道神社から東大寺大仏殿を望む

飯道神社から東大寺大仏殿を望む 東大寺二月堂の境内には、一段高い場所に飯道(いひみち)神社がある。南東側の裏手に位置する小さな神社である。本社は滋賀県甲賀に鎮座される飯道神社といわれているが、起源についてはよく分からないようである。奈良時代…

早朝の東大寺二月堂(その4)

東大寺二月堂の舞台から見下ろした鹿たち 東大寺二月堂の舞台から見下ろしたワンシーン。鹿たちが芝刈りをしているみたいに見える。この舞台下に、よく鹿たちは芝を食べにくる。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8 ランキング参…

早朝の東大寺二月堂(その3)

早朝の東大寺二月堂(その3) 東大寺二月堂は、東大寺の広い境内にあって、最も東に位置している。お水取り(修二会)の舞台として有名なこの二月堂は、1200年以上にわたってその儀式を絶やしたことがないという驚異的な歴史を持っている。また写真のように…

早朝の東大寺二月堂(その2)

早朝の東大寺二月堂(その2) 雨上がりのある日の早朝。東大寺二月堂の階段を下りたところに鹿が三頭いた。芝が雨に微かに濡れていて太陽光にきらきらと反射していたワンシーンである。使用レンズは久々に持ち出したLeitz Elmarit-C 40mm f/2.8である。かつ…

早朝の東大寺二月堂(その1)

早朝の東大寺二月堂 写真はある雨上がりの霧の朝、東大寺二月堂にて撮影したもの。残念ながら霧は暖かな陽射しとともにみるみる消えてしまったが、柔らかい光を残したまま二月堂の石畳の階段を照らしていた。その時のワンシーン。 撮影機材:LeicaMMonochrom…

薬師寺の鬼追式(その2)

薬師寺の鬼追式(その2) 薬師寺の鬼追式の一幕。背景の西塔と鬼がマッチしているように感じたシーン。松明が勢いよく燃えており、その強めの光で鬼が幻想的に浮かび上がっている。鬼は人間の弱みを表しているという。薬師寺の鬼追式は、年度末最後の日にあ…

薬師寺の鬼追式(その1)

薬師寺では、毎年3月末に一週間に渡って花会式が行われる。東大寺のお水取り(修二会)の薬師寺バージョンの修二会であり、その花会式の最終日にあたる3月31日に、法要の結願を飾るのが『鬼追式(おにおいしき)』である。 午後8時半になると5匹の鬼たち…

ライカのレンズの好みが「変わった」

今週のお題が「変わった」となっていたので、久々にライカのレンズに関する記事を書いてみる。 ライカのレンズ沼は恐ろしいものである。ライカのレンズの悪いところ(笑)は、色々なレンズを一つのカメラで試してみたくなるところである。好奇心が止まらないと…

魅力的なLeica M11 Monochrom

Leica M11 Monochrom – A Symphony of Light and Shadow from Leica Camera on Vimeo. Leica M11 Monochromの発売がライカの公式HPで14日に発表された。4月22日発売予定の予約販売で、価格は税込で¥1,386,000 となっている。このカメラに関するライカショッ…

甘樫丘と散る桜

甘樫丘と散る桜 三月末に訪れた甘樫丘では、既に桜が散り始めていた。写真の大きな桜はいつ見ても美しい立派な桜の巨木だが、周辺の桜の木は散り始めていたと記憶している。左手には畝傍山、桜の木の奥には耳成山がわずかに見えている。大和三山を拝めるこの…

甘樫丘の桜と耳成山

甘樫丘の桜(その1) 近鉄橿原神宮前駅からバスで10分ほどのところに甘樫丘がある。ここは、飛鳥の中心にある標高148mの緩やかな丘であり、蘇我入鹿や蘇我蝦夷の邸宅があったともいわれる場所である。大変見渡しのいい場所であり、飛鳥寺や大和三山が一望…

今週のお題「お花見」(郡山城跡)

はてなブログの今週のお題「お花見」に関する記事を書いてみる。写真は一見天守閣かと思ってしまいそうな佇まいの郡山城跡の櫓。三月末に桜を見に大和郡山市の郡山城跡を訪れた時に撮影した。呼び名は「追手向櫓(おおてむかいやぐら)」といい、追手門を守…

郡山城天守台展望施設からの遠景

郡山城天守台から龍王山を望む 写真は郡山城天守台展望施設からの遠景である。もと天守閣があったところとあって、結構な高台となっている。この展望施設は平成25年から4年をかけて整備したものである。姫路城のような立派な天守閣が残っていれば言うことな…

郡山城跡の石垣と桜

郡山城跡の石垣と桜 郡山城跡には多くの城郭の跡が見られる。写真はより近鉄の線路に近いところにある石垣と桜の木である。石垣と桜は、僕にとってはなぜか江戸時代をイメージさせる。時代小説に出てきそうなワンシーンだと思い撮影した一枚である。レンズは…

郡山城跡と桜

郡山城跡と桜 大和郡山市にある郡山城跡は現在公園になっていて、天守閣跡からは大和郡山市に隣接する奈良市から斑鳩町、生駒市までの広い範囲で遠景を望むことができる。またここは以前の記事で紹介してきたように梅だけでなく桜の観賞場所としても有名であ…

郡山城跡の石垣(その2)

郡山城跡の石垣(その2) 郡山城跡の石垣(その3) 二枚の写真は郡山城跡の追手門付近の石垣である。この位置の石垣は前回の記事の天守閣付近の石垣と違い、配列にあまり規則性?のようなものが感じられない。形に会うものをとりあえず嵌め込んだという感…

郡山城跡の石垣(その1)

郡山城跡の石垣(その1) 郡山城跡には、今でも昔ながらの城の石垣が残っている。現在は残念ながら天守閣は残っていないが、かつてこの地には壮大な城が聳え立っていたことが城跡からも想像ができる。ここは梅とともに桜の名所でもある。以下、郡山城跡に関…

郡山城跡の盆梅展(その6)

郡山城跡の盆梅展(その6) 盆梅展シリーズ最後の一枚。やはり背景は障子の光が似合うと思う。梅は古都奈良の人々が愛した花であり、現在のように桜が日本の花の代表のように言われるようになったのは、古今和歌集で桜が多くテーマになった平安時代からであ…

郡山城跡の盆梅展(その5)

郡山城跡の盆梅展(その5) 郡山城跡の盆梅展シリーズの五枚目である。今回は梅の木の経年変化が美しいと感じて撮った写真。軸となる梅の木があって白梅の美しさがあると思う。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm f/1.5 ランキング参加中…

郡山城跡の盆梅展(その4)

郡山城跡の盆梅展(その4) 盆栽といえば、普通は松を思い浮かべるが、盆梅というの発想は本当にユニークだと思う。写真は、小さな白梅が背景の障子の仄暗い光とマッチしていると感じたシーン。クセノンレンズの背景のボケ味にほんのりとした柔らさがありと…

郡山城跡の盆梅展(その3)

郡山城跡の盆梅展(その3) 郡山城跡の盆梅展の続き。いくつもの種類の盆梅があり、一つ一つに個性がある。写真撮影が自由なのもいい。Leitz Xenon 50mm f/1.5レンズの柔らかいながらも、しっかりとピントを合わせられる部分がとても気に入ってきた。立体感…

郡山城跡の盆梅展(その2)

郡山城跡の盆梅展(その2) 郡山城跡の盆梅展の様子を撮影。この盆梅は比較的小さなものであるが、白梅の美しさが際立っていたもの。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Xenon 50mm f/1.5 ランキング参加中写真・カメラ 人気ブログランキング

郡山城跡の盆梅展(その1)

郡山城跡の盆梅展(その1) 既に梅の季節は過ぎて、そろそろ桜の季節の突入している感じであるが、まだまだ梅にこだわって写真をアップしている。写真は奈良では有名な郡山城跡の盆梅展の様子である。写真撮影は自由となっており、全国的にも珍しい盆梅を堪…

郡山城跡追手門の盆梅

郡山城跡追手門の盆梅 写真は、郡山城跡追手門(梅林門)の盆梅である。盆梅展のあるこの時期だけ、大きな盆梅が追手門前の左右に紅白梅が置かれる。写真は追手門右手に置かれた巨大な盆梅の白梅である。Leitz Xenon 50mm f/1.5レンズのボケ味は、いわゆるズ…

郡山城跡と白梅

郡山城跡と白梅 先日、大和郡山市にある郡山城跡と盆梅展を見に行ってきた。3月13日(月)で終わってしまったが、2月中旬から始まるこの盆梅展は奈良の名物の一つといってもいいかもしれない。この盆梅展は、大和郡山市内の愛好家が丹精込めて育てた「盆梅」…

興福寺東金堂の巨大柱

興福寺東金堂の巨大柱 興福寺東金堂の巨大柱の経年変化が素晴らしい。五重塔や三重塔ももちろん印象的であるが、東金堂の正面の巨大柱には圧倒的な歴史の重みを感じる。経年変化には何か儚さが伴うような気がする。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl …

LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl Zeiss Tessar 50mm f/2.8レンズ

LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl Zeiss Tessar 50mm f/2.8レンズ 写真は、レンジファインダー用ContaxⅡ型時代のノンコーティング・シルバークロームの戦前テッサ―50mmレンズをカプラーを介して装着したところ。ノンコーティングならではの優しい描写がとてもい…

興福寺東金堂の几帳

興福寺東金堂の几帳 興福寺東金堂の几帳には、神聖な鹿が二頭描かれている。正倉院の展示物でも似たような意匠の作品を見たことがある。興福寺では、以前古くなったこの几帳を再利用して、御朱印帳の表紙にして限定で発売したことがあった(几帳リユース朱印…