古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

法隆寺東院伽藍の歩廊にて(その2)

法隆寺東院伽藍にて 法隆寺東院伽藍の歩廊にて撮影。歩廊を支える木柱の一つ。経年変化の木目が美しい。使っているズミルックス50ミリf/1.4(2nd・白鏡胴)レンズはアンバーコーティング(いわゆる金目)がしっかり残っている個体である。同じズミルックス50ミ…

法隆寺東院伽藍の歩廊にて(その1)

法隆寺東院伽藍にて レンズを替えてSummilux 50mm f/1.4(2nd 白鏡胴)で撮影。Sonnar 50mmf/2よりシャープであり、何となく品格のようなものを感じる写りである。このレンズで撮る心地よさも残っている。法隆寺東院伽藍の歩廊に映った桜の木の陰影。 撮影機材…

法隆寺の歩廊でSonnar 50mm f/2レンズとSummilux 50mmf/1.4(2nd)レンズを撮り比べ

法隆寺の歩廊(または回廊)は西院伽藍・東院伽藍のどちらにあっても大変心の落ち着く場所であると感じる。特に連子窓から入る仄暗い光の効果もあり、その空間が持つ独特な雰囲気が古都の名残を感じさせる。 LeicaMMonochrom(Typ246)+Sonnar 50mm f/2で撮影…

法隆寺東院夢殿にて

法隆寺東院夢殿にて 手前に擬宝珠、背景に法隆寺東院夢殿を配置。擬宝珠の陰影が美しいと感じたワンシーン。レンズはCarl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/2(沈鏡胴)を使用。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/2(沈鏡胴) ランキン…

法隆寺東院夢殿の基壇の陰影

法隆寺東院夢殿の基壇の陰影 法隆寺東院夢殿は八角形の形をしているので、基壇上もぐるっと周りを一周する形で参拝する。インドの寺院では、寺院の周りをまわる参拝の仕方が普通のようであるが、日本は古来からの神社がその形式をとっていないことから、少し…

法隆寺東院夢殿の八角柱

法隆寺東院夢殿の八角柱 法隆寺東院伽藍の中心にあるのは、独特なシルエットを持つ夢殿である。内外二重に8本の八角柱を巡らす構造で、その名も美しく、奈良時代に建立された聖徳太子(厩戸王)を供養した建造物である。八角形という特殊な形式は、興福寺北…

法隆寺東院東回廊にて

法隆寺東院東回廊にて ゾナー50ミリf/2レンズの開放値で撮影した法隆寺東院の東回廊。回廊の中は薄暗い。この写真の左側、日射しが強い部分での撮影は、ノンコーティングということもありフレアがきつい。ただ、見ようによっては、この強いフレアはオールド…

法隆寺東院夢殿の釘隠し

法隆寺東院夢殿の釘隠し 法隆寺東院夢殿には多くの釘隠しが使われている。花の文様の意匠の釘隠しが整然と並んでいる様は大変美しいと感じる。今回の写真もゾナー50ミリf/2レンズである。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/…

法隆寺東院夢殿の木扉

法隆寺東院夢殿の木扉 写真は法隆寺東院夢殿の木扉と支柱となっている巨大な木柱である。経年変化した木目や柱や扉に張り付いた釘隠しの配列が美しいと感じた。戦前型の沈胴式のゾナー50ミリf/2レンズにはあまりその写りを期待していなかったが、木目の質感…

Carl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/2(沈鏡胴)のボケ味

Carl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/2(沈鏡胴)のボケ味 写真は法隆寺東院伽藍の夢殿の擬宝珠である。擬宝珠を前景に、背景奥の東回廊前にある桜の若葉のボケ味を試してみた。太陽光が桜の葉全体に降り注ぎ、丸ボケが見やすくなっている。ライカのズミクロン50ミ…

法隆寺夢殿前の桜の木

法隆寺夢殿付近の陰影 法隆寺東院伽藍の中心部には、存在感が大きくそのハ角形のシルエットで有名な夢殿がある。この夢殿の周りにはいくつかの大きな桜の木がある。写真はその一つの陰影である。基壇前の砂利に移った影が、ゾナー50ミリレンズの大きい収差の…

法隆寺東院伽藍の舎利殿

法隆寺東院伽藍の舎利殿にて 久々に法隆寺を訪れる。少し日射しが強くなってきているが、陰影の宝庫と言える法隆寺では色々な場面で光の強弱を感じることのできる場所に出会える。写真もその一つ、東院伽藍のワンシーン。今回の使用レンズはCarl Zeiss Jena …

巨大な東大寺鐘楼

巨大な東大寺鐘楼 東大寺鐘楼はとにかく巨大である。以下、東大寺のサイトからこの鐘楼に関する説明の引用である。 鎌倉時代の東大寺復興に大きな足跡を残した重源上人を継ぎ、大勧進となった栄西禅師が承元年間(1207~11)に再建したもので、大仏様にやや…

東大寺大湯屋付近の土壁

東大寺大湯屋付近の土壁 東大寺大湯屋と供田、二月堂裏参道はずっとつながっている。この付近の静かな佇まいは、東大寺南大門付近の観光客で賑やかな雰囲気とは全く違う。この土壁は経年変化が美しく好きな場所である。最近では週末は外国人観光客と修学旅行…

東大寺二月堂付近の大湯屋

東大寺二月堂付近の大湯屋 東大寺鐘楼と二月堂の裏参道の間に大湯屋がある。この建物はひっそりとした雰囲気の中に佇んでいて、特に早朝は観光客もいないので、撮影するには最適な環境にあると感じる。この建造物は中世鎌倉時代のものとされる。正面が入母屋…

東大寺鐘楼付近の池

東大寺鐘楼付近の池 僕がモノクローム写真が好きな理由は、光の反射や雨の日の水たまりの反射、そして写真のような池に映り込んだ反射が際立って美しいと感じるからである。カラーではなかなか表現できない光の加減を、モノクロームでは、白と黒、あるいは多…

東大寺二月堂供田にて

東大寺二月堂供田にて こちらも早朝の東大寺二月堂供田である。供田は大仏殿の北東側、二月堂裏参道沿いにある。栽培する稲は餅米で、大仏様や観音様のお正月のお鏡餅の他、修二会(お水取り)の御壇供になる。季節的には田植えをして稲が育ちつつある頃でで…

東大寺二月堂参道付近

東大寺二月堂参道付近 東大寺二月堂への参道付近の様子。奥には大湯屋が控える。早朝の朝日に照らされた木々の陰影が美しいと感じたワンシーン。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl Zeiss Jena Tessar 28mm f/8 ランキング参加中写真・カメラ 人気ブロ…

早朝の東大寺大仏殿

早朝の東大寺大仏殿 東大寺鐘楼付近から撮影した早朝の東大寺大仏殿。側で見ると巨大で迫力ある大仏殿あるが、遠景の大仏殿のシルエットは独特で美しいと思う。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8 ランキング参加中写真・カメラ…

東大寺境内で見かけた黒猫

早朝の東大寺境内にて 東大寺境内で見かけた黒猫。三月堂付近で見かけこの辺りまで歩いてきたようであった。鹿だけでなく猫にも会えるとは思わなかった。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8 ランキング参加中写真・カメラ 人気…

早朝の東大寺鐘楼にて

早朝の東大寺鐘楼にて 東大寺の鐘楼はその特徴ある建築様式と大きさでよく知られている。重さ26.3トンもある梵鐘(国宝)は東大寺創建当初のもので、鐘声の振幅は非常に長く、「奈良太郎」と愛称され、日本三名鐘のひとつにも数えられている。写真はその鐘楼…

東大寺三月堂への石階段

東大寺三月堂への階段 東大寺二月堂に隣接している建造物が三月堂(法華堂)である。三月堂は写真正面の奥に写っている。奈良時代の創建当初からの建造物の一つであり、屋根の造りからも分かるように鎌倉時代に増築している痕跡が残っている。三月堂への石階…

東大寺二月堂仏餉屋の陰影

東大寺二月堂界隈 写真は、東大寺二月堂の舞台から降りたすぐ先にある建造物である。鎌倉時代の建立と言われ、二月堂仏餉屋 (ぶっしょうや) という。二月堂での修二会中、仏餉 (仏に供える米飯) を調理する建物であり、御供所 (ごくうしょ) とも呼ばれる。早…

飯道神社から東大寺大仏殿を望む

飯道神社から東大寺大仏殿を望む 東大寺二月堂の境内には、一段高い場所に飯道(いひみち)神社がある。南東側の裏手に位置する小さな神社である。本社は滋賀県甲賀に鎮座される飯道神社といわれているが、起源についてはよく分からないようである。奈良時代…

早朝の東大寺二月堂(その4)

東大寺二月堂の舞台から見下ろした鹿たち 東大寺二月堂の舞台から見下ろしたワンシーン。鹿たちが芝刈りをしているみたいに見える。この舞台下に、よく鹿たちは芝を食べにくる。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8 ランキング参…

早朝の東大寺二月堂(その3)

早朝の東大寺二月堂(その3) 東大寺二月堂は、東大寺の広い境内にあって、最も東に位置している。お水取り(修二会)の舞台として有名なこの二月堂は、1200年以上にわたってその儀式を絶やしたことがないという驚異的な歴史を持っている。また写真のように…

早朝の東大寺二月堂(その2)

早朝の東大寺二月堂(その2) 雨上がりのある日の早朝。東大寺二月堂の階段を下りたところに鹿が三頭いた。芝が雨に微かに濡れていて太陽光にきらきらと反射していたワンシーンである。使用レンズは久々に持ち出したLeitz Elmarit-C 40mm f/2.8である。かつ…

早朝の東大寺二月堂(その1)

早朝の東大寺二月堂 写真はある雨上がりの霧の朝、東大寺二月堂にて撮影したもの。残念ながら霧は暖かな陽射しとともにみるみる消えてしまったが、柔らかい光を残したまま二月堂の石畳の階段を照らしていた。その時のワンシーン。 撮影機材:LeicaMMonochrom…

薬師寺の鬼追式(その2)

薬師寺の鬼追式(その2) 薬師寺の鬼追式の一幕。背景の西塔と鬼がマッチしているように感じたシーン。松明が勢いよく燃えており、その強めの光で鬼が幻想的に浮かび上がっている。鬼は人間の弱みを表しているという。薬師寺の鬼追式は、年度末最後の日にあ…

薬師寺の鬼追式(その1)

薬師寺では、毎年3月末に一週間に渡って花会式が行われる。東大寺のお水取り(修二会)の薬師寺バージョンの修二会であり、その花会式の最終日にあたる3月31日に、法要の結願を飾るのが『鬼追式(おにおいしき)』である。 午後8時半になると5匹の鬼たち…