はてなブログのもう一つの特別お題「2023年にやりたいこと」と題して、今回はこの一年の目標をいくつか書いてみた。
①Canonレンジファインダーカメラを積極的に使ってみる
先日、Canonレンジファインダーカメラに関する洋書を購入した。タイトルは『Canon Rangefinder Cameras 1933-1968』で著者はPeter Dechert氏である。目次はPARTⅠ~PARTⅤまであり、最初期の「The Kwanon Camera」~「The Canon 7sZ」までのレンジファインダーカメラの紹介と後期のCanonレンズの紹介などが最後にあった。僕が所有しているBlack Canon7についてもこの中で紹介されていた。Canonのレンジファインダーカメラについて体系的にまとめてあり、とても充実した書籍である。
Canonのレンジファインダーカメラは、実際に使ってみるとライカのそれに負けず劣らず性能も良く、使い勝手が良い。1950年代のライカM3の登場以後もしばらくはレンジファインダーカメラの性能を追究し、いいカメラを発売し続けていた。ニコンがこの分野から早々と撤退を決めたのとは裏腹に、Canonは高品質かつ比較的廉価なレンジファインダーカメラをつくり続けていたと感じる。もちろん付随するレンズの写りも曇りやすい欠点があるものの、その写りは素晴らしい。
二枚目の写真はこの本の中で紹介されているCanon7についての記事である。ブラックペイントのCanon7とともに写っているのは、このカメラと同時に発売されたCanon 50mm f/0.95という当時としては驚異的なハイ・スピードレンズである。この当時のCanonは積極的に明るいレンズの製作に挑んでいた印象がある。
②年間でフィルムの撮影を50本撮る
Canon7をはじめとして、所有しているライツミノルタCLなど露出計を組み込んだカメラで今年は積極的にフィルム撮影をしたい。相変わらず奈良の風景が中心となると思うが、月々4~5本は撮る計算になる。真夏は避け、太陽光が弱い時期にできるだけ撮るように心掛ける。
③500pxでさらに自分の写真を買ってもらえるように努力する
昨年度、特に興福寺の五重塔の写真が500px上で売れた。この五重塔はそろそろ修理に入る予定らしいので、修理に入ってしまうと長らく塔全体を見ることができなくなり、さらにストックフォトとして重宝されるかもしれない。自分としては、もっとライカで撮影したモノクローム写真が売れてほしい。まだまだ力及ばずでそこまでには至っていない。今年の目標は一枚でも多くライカで撮影したモノクローム写真を買ってもらうこととする。
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④Leitz Summilux 50mm f/1.4レンズも積極的に使ってみる
写真は500px上にアップした、法隆寺中門の木柱の写真である。年初に記事を書いた、「今年はこのレンズを使いたい(5選)!」に入れようか迷って入れなかったこのレンズ。こちらはデジタルライカのLMM(Typ246)とともに使っていきたい。特に初期型のソフトな写りは素晴らしいと感じるので、フィルム撮影でも使えたらと思う。手焼きをしてその写りを確かめてみたい。
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⑤Leica M6 2022(復刻版)が欲しい
昨年末の11月に発売されたLeica M6 2022(復刻版)。価格はライカらしい設定であるが、最新の露出計を組み込んだこのカメラが今一番欲しいと思っている。正直Canon7やライツミノルタCLの露出計は、年代物のためやや不正確と感じる。思ったようなネガにはなっていない。しかし、実際購入となると所有のほとんどのレンズやカメラを手放すことになると思う。その駆け引きが悩ましい。この際、一気にレンズやカメラをシンプルに統一してしまってもいいかもしれない。この一年思案しようと思う。特に写真をフィルムで撮るとき、多種類のカメラは必要がない。記録するにも、記憶を辿るにも同じカメラ同じレンズが好ましいと最近感じる。
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以上が、今年の僕の目標である。果たしてどこまで実行できるか、時間との闘いである。⑤は実現が難しいと思うが、とにかく頑張ってみようと思う。