古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

薬師三尊像のうち薬師如来像

薬師寺金堂には、薬師三尊像が鎮座する。三つの著名な仏様のうち、今回の写真に載っているのは、中央の薬師如来像である。その巨体からしても御利益のありそうな仏様である。写真が外からしか撮れないので、薄っすらとしか仏様の顔が拝めない。

薬師寺の僧たちの法話の中で面白くて印象に残っている話が、この薬師三尊像を、医師と看護師に例えるというものである。中央の薬師如来像は医師、両脇に控える日光菩薩像と月光菩薩像は看護師とされ、日光菩薩像は日勤の看護師、月光菩薩像は夜勤の看護師とされ、常に24時間体制で三尊像が私たちの健康を見守ってくれているということであった。白鳳時代からの歴史ある仏様たち、新型コロナウィルスの感染が止まらない現状から是非とも私たちを感染から守り、ずっと看ていてほしいものである。写真の下の外部リンクは西山厚教授によるよもやま話である。内容はとても興味深い。

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薬師寺金堂の薬師如来像

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