古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

法隆寺境内でNOKTON classic 40mm f/1.4レンズとElmarit-C 40mm f/2.8レンズを撮り比べ(その1)

法隆寺のクラウドファンディングが始まって約一か月、目標の2000万円を大幅に超える約7倍の1億4000万円となった。世界遺産であるという知名度とともに、古刹を大切に保存したいという全国の方々の気持ちが込められた素晴らしい支援金額だと思う。

その法隆寺で、新しく購入したNOKTON classic 40mm f/1.4レンズと同じ40mmでありながら欠陥商品として扱われたElmarit-C 40mm f/2.8レンズの撮り比べをしてみた。以下、二枚の画像を載せてみる。

NOKTON classic 40mm f/1.4レンズで撮影した法隆寺五重塔の基壇

Elmarit-C 40mm f/2.8レンズで撮影した法隆寺五重塔の基壇

正直最初は、上下逆のレンズだったかなと自分の記憶違いを疑ったが、そうではなく、上下のレンズはそれぞれキャプション通りである。二つのレンズで撮影した画像を比較すると、NOKTON classic 40mm f/1.4レンズは周辺光量の落ちが大きく、黒色に締まりがあり、オールドレンズを意識したそれに近い写りとなっている。一方のElmarit-C 40mm f/2.8レンズは、明るめの画像でしっかりとした写りである。いずれも絞りはf/2.8で揃え、同じ位置に立ち、レタッチもダークセピア調とし、分かりやすく全く同じ効果をかけている。

NOKTON classic 40mm f/1.4レンズで撮影した法隆寺金堂の基壇

Elmarit-C 40mm f/2.8レンズで撮影した法隆寺金堂の基壇

どちらのレンズともコーティングありのレンズである。コシナのレンズづくりの姿勢が理解できる画像であり、比較するとよりそのことが分かってくる。欠陥商品とされたElmarit-C 40mm f/2.8レンズの写りは悪くなく、ごくごく普通だと感じる。またこのレンズ比較の続編をレポートしたい。

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参考記事:

hasselphoto201909.hatenablog.jp