古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

法隆寺五重塔の二重基壇(エルマー35mmレンズ編)

法隆寺五重塔の二重基壇(続編①)

法隆寺五重塔の二重基壇(続編②)

法隆寺金堂と五重塔は二重基壇上に建っているという記事を随分前に載せたことがある。その際の撮影機材はライカM9であった。その後、機材をライカM9からライカMMonochrom(Typ246)へと変えて、再び法隆寺を撮り続けている。今回も興味ある被写体に、この二重基壇を選んだ。基壇は土で築かれた建築物であり、中は砂と粘土を突き固めて盛り土したものである。工法は版築とよばれ、二重基壇は飛鳥時代の特徴ある工法といえる。

hasselphoto201909.hatenablog.jp

前回はレンズを現行のズミクロン 50mm f/2(4th)にして撮影したが、今回はエルマー35mmレンズを使用した。このレンズの特徴でもある周辺光量の落ちが美しく、1mまでしか寄れないが、ここでは広角レンズらしく広めの構図が基壇の質感をよく表していると思う。エルマー35mmレンズを使ってみて、初めてその写りが面白いと思ったシーンである。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmar 35mm f/3.5レンズである。

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