古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

法隆寺金堂の木扉

法隆寺金堂といえば、1949年1月末に起きた火災がまず頭の中に浮かんでしまう。このできごとは当時国会でも大きく取り上げられ文化財保護に関する問題提起がなされた。古代から引き継がれてきた金堂の壁画の多くが焼損してしまった。翌年には文化財保護法の成立につながった。それでも過去に撮影されたガラス乾板や模写などを参考に随分と今では復元できている。ハッセルブラッド社の最新の億単位の画素数を持つカメラがこの金堂壁画の復元に大きく貢献していると聞いた。戦争や火災,地震,疫病の流行など数々の困難があったにも関わらず、こうしていま法隆寺金堂やその仏像群が残っているのは、素晴らしいことだと感じる。写真は法隆寺金堂の木扉の一部である。撮影機材は、ライカM9+Summilux50mm f/1.4 ASPH.である。木目の細かいところまでASPH.のレンズは写し出してくれる。特に白く光って写っている釘隠しは、青銅が錆びて緑青となっている部分である。

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法隆寺金堂の木扉

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