法隆寺西院伽藍の五重塔の二重基壇を写しつつ、背景には法隆寺中門を入れてみた。基壇の文様はその側面により表情が違っていて興味深い被写体である。撮影機材は、ライカM9+Elmarit-C 40mm f/2.8である。このレンズのボケ味もなかなか良いのではと思っている。もともとはライカCLまたは、ライツミノルタCL用のレンズとしてつくられたElmarit-C 40mm f/2.8であるが、不運も重なり、Summicron-C 40mm f/2にとって替わられてしまったレンズである。CL用レンズはレンズ後方のカメラの距離計と接触する部分が傾斜しているため(傾斜カムと呼ばれる)距離計の無限遠が合致しないこともあるようだが、ライカM9では問題なく撮影できている。他のカメラではどうなのかは分からない。