古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

桜が咲きはじめる頃

背景は回廊の連子窓からの仄白い光である。今日奈良でも桜の咲いているところをいくつか見かけた。写真は少し前の桜が開花を待っている時期のものである。毎年この季節は年度の変わり目ということもあり心の中も一つの区切りを迎え何か期待と不安が入り混じったようなそわそわした落ち着かない気持ちになる。桜が咲きはじめるとなぜか嬉しさもあり日本の四季は良いなと感じる。こういった心の動きは古都奈良の先人たちの気持ちの中にもあったかもしれない。生活スタイルや文化が違えども桜を待つ何となく華やいだ気持ちは同じではないかと想像する。

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法隆寺の開花を待つ桜の木