古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

今週のお題「好きな街:斑鳩」

今週のお題は「好きな街」である。最近ずっと写真を撮り続けている「斑鳩」がそのお題にあてはまると思う。斑鳩には法隆寺・法輪寺・法起寺という「斑鳩三塔」とよばれる三重塔や五重塔を持つ三つの飛鳥時代からの寺院が存在する。いずれも距離的には離れているが、その三つの寺院を散策しながら訪れるのがとても古都の雰囲気を感じられて好きである。何度訪れても飽きない、そこには時空を超えた普遍的な歴史空間が存在していると僕は感じる。今写真のテーマとしてこの辺りを撮影しているのも、そういった先人たちが作り上げた素晴らしい建造物や仏像群に触れられることと、その名残を感じることができるからである。以下写真で綴る斑鳩と法隆寺~法起寺への道である。

法隆寺回廊とその陰影〔LMM(Typ246)+Summicron 50mm f/2(4th)〕

法隆寺回廊の陰影はいつ来ても美しいと感じる。連子窓の効果が素晴らしい。下の写真は法隆寺中門にて撮影。

法隆寺中門にて〔LMM(Typ246)+Summicron 50mm f/2(4th)〕

法隆寺から法輪寺へ向かう途中に東院伽藍があり、その土塀の道。

法隆寺東院伽藍の土塀〔LeicaM9+Elmarit-C 40mm f/2.8〕

法隆寺から法輪寺へ向かう道。この道を通るのが法輪寺へ向かう定番のルート。

法隆寺から法輪寺へ向かう道〔LMM(Typ246)+Summicron 50mm f/2(4th)〕

法輪寺の三重塔は昭和19年(1944)までは最大で最古の三重塔だった。しかし、落雷で焼失してしまった。過去の記事「法輪寺遠景と三重塔再建物語」を参考にしてほしい。

法輪寺三重塔〔LMM(Typ246)+Elmarit-C 40mm f/2.8〕

法起寺へは法輪寺から歩いて10分もかからない。案内板を辿っていけばうまく着くことができる。

法起寺の入口と三重塔〔LMM(Typ246)+Summicron 50mm f/2(4th)〕

ここが法起寺の入口であり、三重塔が真っ先に目に入ってくる。

法起寺南門より撮影〔LMM(Typ246)+Elmarit-C 40mm f/2.8〕

最後の写真は入口ではない、現在は閉まったままの法起寺南門である。法起寺の外周を一回りすると辿り着くことができる。この三つの寺院を訪問した後は、「法起寺前」というすぐ近くのバス停から奈良交通のバスに乗って近鉄郡山へ向かうか、南の国道へ向かって「法起寺口」というバス停まで歩くのが良いと思う。あるいは、またもとの法隆寺へ引き返して、「法隆寺前」というバス停まで行き、JR法隆寺駅へ出る方法もある。一時間に一本しかないバスばかりなので、時間に注意して訪れないと待ち時間が大変長くなる恐れがある。奈良の寺院は一か所には集まっていないので、その部分が京都とは全く違う。しかし、そんなスローライフな奈良が好きである。

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