古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

薬師寺

薬師寺西塔の風鐸

写真は、薬師寺西塔の風鐸である。風鐸とは、寺の堂や塔の軒の四隅につり下げて飾りとする、鐘形の鈴のことである。当時の日本では、強い風は流行り病や邪気などの災いを運んでくると考えられていたようで、その音が聞こえる範囲は聖域とされ、災いを除くと…

閉門準備に入る薬師寺境内

ライカMモノクロームを使い始めてまだ日が浅い。薬師寺を中心に西ノ京の寺院を撮影しているが、設定の難しさを感じる。フィルム撮影の時と同じでいいネガをつくらないと、いくら0号や5号フィルタを駆使して手焼きをしてもいい写真にならないのと同様、ライ…

薬師寺東塔の裳階の美しさ

2009年に始まった、奈良時代建立の薬師寺東塔の大修理。現在はリニューアルを終え、一般公開されていて往時の姿を見ることができる。もともとは藤原京の本薬師寺にあった塔を運んできたという話もあるが、今も古都の名残を十分に感じることのできる貴重な三…

薬師寺東塔と解体修理について

本薬師寺跡の記事の関連で、今回は薬師寺東塔についてである。先日,国宝・薬師寺東塔(奈良時代)を覆っていた素屋根の撤去作業が進められ、解体修理を終えつつある薬師寺東塔の美しい姿が公開された。また一部覆われるところも出てくるようであるが、僕に…