ライカMモノクロームを使い始めてまだ日が浅い。薬師寺を中心に西ノ京の寺院を撮影しているが、設定の難しさを感じる。フィルム撮影の時と同じでいいネガをつくらないと、いくら0号や5号フィルタを駆使して手焼きをしてもいい写真にならないのと同様、ライカMモノクロームでも適正な露出で撮影しないと、あとでいくらフォトショップなど画像処理ソフトで調整しようともいいモノクローム写真にはならない。そういった撮影の難しさを感じさせるのは、ライカM9の時よりこのカメラの方である。ある意味撮影の基本にシビアなカメラだと感じる。ただ高感度に強いというのが大きなアドバンテージでもある。写真は閉門準備に入った薬師寺境内の様子である。撮影機材は、ライカMモノクローム+Summicron 50mm f/2(2nd)である。