古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

渋谷向山古墳を巡る

渋谷向山古墳を巡る(その1)

渋谷向山古墳の西側から東側へ進む。その途中に前回の記事の大和三山が一望できる観光スポットがあるが、そこをスルーした場合、一枚目の写真の石畳の道へと続く。

渋谷向山古墳を巡る(その2)

さらに渋谷向山古墳沿いに進んでいくと、二枚目の写真の位置に出てくる。古墳の南側を通る道である。遠景には薄っすらと二上山が望める。大和三山、箸墓古墳、二上山この三つが一望できる景行天皇陵とされるこの古墳は、大変立地のいい場所に存在している。一説では、渋谷向山古墳は景行天皇陵ではなく、行燈山古墳に治定されている崇神天皇陵ではないかとも考えられている。古事記や日本書紀の記述からも崇神天皇の影響力は大きいイメージがあるので、この盟主墳に埋葬された天皇が崇神天皇という考え方も一理あるように感じる。このように、あれこれ古代の支配者たちを想像するのも山の辺の道の醍醐味である。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M)

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Leica M6の復刻版(2022)が欲しい

Leica M6の復刻版の発売(ライカの公式サイトの画像を引用)

以前このブログでLeica M6(フィルムカメラ)が復刻されるらしいという記事を書いたが、その後、正式にライカの公式サイトより11月発売のアナウンスがあった。しかし現在、この復刻版Leica M6は予約後もなかなか手に入らないようで、実際に使用した例がほとんど見られない。またライカショップでも手に取って撮影の感触を楽しむことができないようである。そこで今回は簡単に元祖Leica M6との比較をしてみたいと思う。

 内容  Leica M6 2022 Leica M6 classic
ファインダー倍率  0.72倍  0.72倍、0.85倍、0.58倍
ボディ  各パーツの表面にはコーティングが施されている  ー
ファインダー内  インジケーターは「▷○◁」  初期型の表示は「▷◁」
その後表示は「▷○◁」へ変化
電池の残量表示  電池の残量表示あり  電池の残量表示なし
トップカバーの材質  無垢の真鍮削り出し  亜鉛ダイカスト製
ボディの塗り  耐傷性に優れたマットブラックペイント(シルバーはなし)  ブラッククロームとシルバークローム仕上げ
本体正面ロゴ  「Leitz」の赤いロゴ  「Leitz」の赤いロゴ
価格  ¥748,000(新品)  約¥320,000(中古品)
修理  ライカショップに問い合わせ  復刻のライカM6用に供給されるパーツが使える
重量  575g  585g
トップカバー表記  シリアルナンバーは白刻印、「ERNST LEITZ WETZLAR GERMANY」  シリアルナンバーは黒刻印、初期型には「ERNST LEITZ WETZLAR GMBH」

 ファインダー内インジケーター 表示は「▷○◁」、価格 は¥748,000といい値段ではあるが、ライカを新品で買えるという機会がまずないと思うので、そのことは貴重だと思う。また材質が真鍮の削り出しというところも重厚感があってよい。そして何よりも露出計が最新というのが、Leica M6 2022の最も魅力的な部分ではなかろうか。ストレートで手焼きできるいいネガができるに違いない。

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hasselphoto201909.hatenablog.jp

大和三山を望める景観スポット

大和三山を望める景観スポット

渋谷向山古墳の周濠沿いに西側へ向けて歩いていくと途中に大和三山を望める景観スポットがある。少しだけ坂道を上がっていかねばならないが、その展望地に立つと荘厳な景観に圧倒される。上の写真の中央やや左寄りに耳成山、その奥に畝傍山、さらに写真では左に途中で切れてしまっているが、天の香具山が存在する。

この大和三山の手前には最近の研究で卑弥呼の墓とされている箸墓古墳が見られる。写真右手が、渋谷向山古墳であり、現在は入ることができないが、おそらくこの古墳の墳頂に立つと、大和三山と箸墓古墳を一望できるのであろうと想像できる。このような立地を考えると渋谷向山古墳には大和のリーダー的な人物が葬られ、その古墳も盟主墳といえる条件が整っているように感じる。古都の名残を感じることのできるシーンである。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M)

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渋谷向山古墳にて

渋谷向山古墳にて

写真は景行天皇陵と治定されている渋谷向山(しぶたにむかいやま)古墳である。柳本古墳群には13もの古墳が集中して存在していて、その中でこの古墳が最も規模が大きい。全長が300メートルの古墳時代前期の前方後円墳である。撮影場所は渋谷向山古墳の東側からである。一周すると結構時間のかかる巨大古墳である。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M)

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渋谷向山古墳の案内板

渋谷向山古墳の案内板

山の辺の道の見どころの一つである柳本古墳群にあっては、最も巨大な前方後円墳である渋谷向山古墳。この付近の盟主墳とも言われる所以である。案内板には説明が詳細に書かれていて興味深い。もう目の前に渋谷向山古墳が迫っている。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M)

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山の辺の道(丸山古墳にて)

山の辺の道(丸山古墳にて)

山の辺の道の途中にある丸山古墳。「景行天皇陵飛地ろ号」とも言われ、他にも近くに赤坂古墳があり、こちらは「景行天皇陵飛地は号」と名前が付いている。あまり大きくない円墳であるが、山の辺の道ならではの古墳散策が楽しめる。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M)

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山の辺の道の標識(渋谷向山古墳への道)

山の辺の道(渋谷向山古墳へ向かう道)

桜井方面の渋谷向山古墳(景行天皇陵)まで残りあと1.1kmのところまできた山の辺の道の標識。これは南ルートから見ればの目安だが、反対方向の天理へ向かう北ルートに向かっていく場合も、この地点ではやはり行燈山古墳(崇神天皇陵)まで同じ1.1kmという場所になる。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M)

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行燈山古墳から渋谷向山古墳への道

渋谷向山古墳への道(その1)

山の辺の道。「さわやかトイレ」を過ぎて、行燈山古墳からさらに渋谷向山古墳へと向かっている途中の場所。奈良の風景らしい一幕。

渋谷向山古墳への道(その2)

山の辺の道はずっと平坦なわけではなく、途中で石階段を少し登るところもあり、勾配のある場所もいくつか通る。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M)

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行燈山古墳から渋谷向山古墳へ

山の辺の道(渋谷向山古墳への道)

行燈山古墳から再び山の辺の道へ入ると少し下り坂が続く。途中で二枚目の写真の「さわやかトイレ」があるのだが、現在は改修工事中で使用できない。「令和5年2月17日」までと期間が示されている。この「さわやかトイレ」は大変長い山の辺の道を歩く過程で、絶妙な位置にあり、ここで休憩をしておくと、この後の檜原神社方面への道を余裕を持ってあるくことができる。

さわやかトイレと改修工事の看板

トイレとベンチが兼ね備えてあり、おにぎりなどをちょっと食べるのにも最適な場所である。このトイレが使用できないとなると、行燈山古墳の拝殿の西にある国道沿いのトイレか、あるいはもっと北にある「天理市トレイルセンター」まで戻るしかない。意外と不便であるので、これから冬の山の辺の道を歩く方は是非とも注意しておきたい。

yamatoji.nara-kankou.or.jp

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行燈山古墳とその周濠(その2)

行燈山古墳とその周濠(その2)

行燈山古墳をその周濠のコーナーから撮影したシーン。濠に写り込んだ前方墳部分が美しい。右手には小さくカモたちが古墳へ向かって泳いでいくシーンも映っている。ズマロン35mmレンズは、ライカのレンズにあっては、ハイスピードレンズには属さず、オーソドックスな写りのレンズである。ただ前回の記事でも触れたようにモノクロームでは奥深い描写をすることがある。古墳を覆う木々の立体感、背景に聳える龍王山の遠近感。そして濠の水面の黒のトーンなど特徴的な写りを持っているレンズだと感じる。すっかり価格が高騰してしまったズマロンであるが、まだ現役のライカレンズに負けていないと思う。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm f/3.5(M)

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