古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

法隆寺金堂と礼拝石

法隆寺金堂と礼拝石

法隆寺金堂とその前にある礼拝石を入れて撮影した。白い砂利に映る松の木の陰影も美しく感じた。1949年に火災があり、有名な金堂の仏教壁画が焼損した。その後明治期や大正期に撮影された乾板写真や模写などをもとに、今では金堂内部の壁面にその復刻された壁画を見ることができる。著名な釈迦三尊像とともにそれを取り囲むようにして配置されている金堂壁画は復刻された画とはいえ圧巻である。

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この壁画の中に、当時たまたま取り外されていて、そのままの形で残っている図が内陣小壁「飛天の壁画」20面である。この中の「飛天図(14号)」は、現在近くにある大宝蔵院に展示、所蔵されていて、その一部を実際に眺めることができる。奇跡というか、先人たちのこの寺院に対する強い信仰心というか、想いがそこに存在すると僕はこの「飛天図」を見るたびに感じる。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2nd)

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