古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

法起寺三重塔に見られる卍崩しの高欄

法起寺三重塔の構造

法起寺三重塔を少しアップで撮ってみた。現存する三重塔ではこの法起寺のものが日本最古である。写真の二層目に見られる卍崩しの高欄は法隆寺の五重塔と同じ構造である。その他の部分でも、前々回の記事で紹介した雲肘木など法起寺三重塔と法隆寺五重塔には共通項が多い。また法起寺オリジナルの「法起寺式伽藍配置」と「法隆寺式伽藍配置」は、金堂と塔の配置が逆になるだけで、ほとんど共通の伽藍配置と言ってよい。この寺院は多分に法隆寺を意識して建立されていることが分かる。法起寺三重塔のシルエットは斑鳩三塔の中でも最もバランスが取れていて美しいと感じる。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Nikkor P.C. 85mm f/2(LTM)

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