法隆寺西院伽藍の歩廊にて撮影した、Carl Zeiss Sonnar 50mm f/1.5レンズとLeitz Xenon 50mm f/1.5レンズの描写比較第二弾。ベルテレとトロニエ博士が鎬を削って編み出した銘玉の写りを追ってみる。ゾナー50mm f/1.5レンズもライツのクセノンに負けずいい描写をする。連子窓の窓枠部分の木目は柔らかく美しいと感じる。格子の向こうのボケ味はやや硬さを感じるものの、バランスの取れた描写といえる。
少し距離感が違うが、こちらが以前記事にしたLeitz Xenon 50mm f/1.5レンズの描写。格子の向こう側のボケ味、木目の描写はいうことがないと思う。どちらも同じ時代のライバルレンズ。ライカはクセノンを世に出したが、シュナイダー社の力を借りている。一方のCarl Zeissは満を持してSonnar 50mm f/1.5を世に送り込んでいた。いずれも負けず劣らずの素晴らしいレンズたち。好みでいえば、僕はクセノン派であるが、歴史的な背景や当時のレンズの人気度、そして描写。Tコーティングのされているゾナーにやはり軍配が上がりそうである。
撮影機材:いずれもカメラは、LeicaMMonochrom(Typ246)を使用