古都の名残を求めて

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古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

薬師寺東院堂前の東側回廊

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薬師寺東院堂前の東側回廊

薬師寺の伽藍配置は「薬師寺式」とよばれ、塔が二つと金堂、講堂を基本として成り立っている。原点とされる「飛鳥寺式」では、塔は仏舎利を納めていることから寺院の中心であったが、次第に塔よりも金堂がメインホールとなり、塔は装飾的な存在となっていく。薬師寺では二つの塔と金堂を取り囲むように回廊が造られている。その距離は歩いてみると結構長く、しかも法隆寺のような単廊ではなく複廊の構造となっているため巨大な迷路のようである。綺麗に舗装された石畳は、モノクロームでは雨の日がその反射が美しく白色が映える。撮影機材は、ライカMモノクローム+Leitz Elmarit 40mm f/2.8レンズである。