最近は、全国的に大雨が続くことが多くなっている気がする。梅雨もとっくに終わっているはずなのに、今年の8月は雨の日が多い。この日も奈良は大変な大雨だった。遠くに望む薬師寺東塔もリニューアルしたばかりなのに、長雨は木材にとって良くない上、木の傷みも進んでしまうに違いないと心配してしまう。手前の大きな雨粒は、薬師寺の土産品が売っている東僧房の中から撮影しているため、その屋根から滴り落ちているものである。昼間なのに辺りはどんよりとした雨雲に覆われ、雷は大丈夫だろうかと不安な気持ちが心に広がった撮影の瞬間であった。撮影機材は、ライカMモノクローム+Leitz Elmarit 40mm f/2.8レンズ。40mmが意外と心地良い広角であることをこのレンズを通して感じている。35mmレンズより心持ち狭い画角が構図をつくり易い。