古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

Leica M MonochromとLeitz Elmarit 40mm f/2.8レンズ

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Leica M MonochromとLeitz Elmarit 40mm f/2.8レンズ

このところ、Leica M MonochromとLeitz Elmarit 40mm f/2.8レンズで撮影をしている。レンズ構成がElmarit 35mm f/3.5とよく似た構成のこのレンズのボケ味や描写のシャープ過ぎないところが良いと思っている。雨のシーンを主に撮影してみたが、薬師寺の礎石など、雨の反射を撮るシーンでは、なかなか質感のある描写をする。Leitz Elmarit 40mm f/2.8レンズは、ライカとミノルタの提携によるレンジファインダーカメラ、ライカCL(CL=Compact Leica、コンパクトライカの略称)を日本で生産することになった過程で(日本国内では、このカメラに日本製のレンズをつけてミノルタが「ライツミノルタCL」(Leitz Minolta CL)の商品名で販売)、付属レンズの販売第一候補であったにも関わらず、その存在をかき消されてしまった。ミノルタとの提携の中で、Summicron 40mm f/2レンズがそれにとって替わった。f/2.8という明るさの問題や、レンズ構成の見直しなどで改変されてしまった不運なレンズだと感じる。詳しくは過去の僕の記事に載せている

この記事の写真には、Leica M MonochromとLeitz Elmarit 40mm f/2.8レンズのほか、僕が敬愛する写真家並河萬里(なみかわばんり)さんの『白鳳の光 薬師寺』という写真集が写っている。彼の有名な作品には『シルクロード』『仏陀巡礼』『イスファハン』などがある。最近になってアフガニスタンの政権を掌握したタリバン政権が、前回政権を握った時に破壊したバーミヤン遺跡の石仏群の貴重な写真もフィルム作品で残されている。並河さんが残したフイルム作品には、戦争や災害、観光地化など、様々の破壊から生き残ってきた文化遺産が力強く残されている。僕は、並河さんが撮られた嵐の前の暗雲漂う中の薬師寺西塔の写真作品が最も好きである。あのような写真をいつか撮りたいといつも思っている。