山の辺の道を石上神宮から南へ下っていくルートを進む際の最初の見どころは内山永久寺跡である。内山永久寺は院政期の創建で、鎌倉時代には大寺院だったらしい。南北朝時代に後醍醐天皇が吉野に移る際に、ここに一時身を隠したと『太平記』に記されているようである。明治の廃仏毀釈によって廃寺となってしまい、伽藍は廃絶、池だけが現在寺域に残されている。「奈良県観光公式サイト」にこの地の説明が載っていたので引用した。
写真は内山永久寺跡に残された大きな池で、写真奥に写っている道が見えるように、池をぐるっと一周することができる。桜の名所としても知られ、写真映えする場所である。僕は池に映える桜が美しいと感じモノクロームで撮影した。
撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2nd)