古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

東大寺戒壇院へ向かう石階段にて

The old cobblestone stairs to the temple by Hiro .M on 500px.com

東大寺戒壇院へ向かう石階段の一つ。少し暗いシチュエーションであったが、エルマー35ミリレンズの黒の粘りが素晴らしい。階調の豊かなレンズだと感じる。撮影機材は、LeicaM9+Leitz Elmar 35mm f/3.5である。

入江泰吉級旧居近くに現れた子鹿たち

Deer walking around the town by Hiro .M on 500px.com

これは子鹿だったと記憶している。入江泰吉旧居は東大寺戒壇院の近くにある。戒壇院付近には、多くの鹿が芝の上で寛いでいることが多い。その一部の鹿が写真のように民家に現れることがある。二頭の子鹿たちは、まだ人間慣れしていないのか、カメラ目線でこちらを警戒しているようにも見える。撮影機材は、LeicaM9+Leitz Elmar 35mm f/3.5である。

入江泰吉旧居にて

The photographer's residence by Hiro .M on 500px.com

この写真は、以前に入江泰吉旧居にて撮影したもので500pxにアップしている。実際に訪れると、奈良の写真家入江泰吉さんが過ごされた書斎などがそのまま残されており、どういった書物を読まれていたのかなど、奈良が好きな僕にとっては、大変参考になる。古代万葉の世界をイメージした入江さんの写真はひたすら奈良を中心に様々な風景を撮られており、今まで多くの作品を見てきて刺激を受けている。

並河萬里さんもそうだが、二人に共通する写真への想いは、文化財の保存という視点である。この考えには、深く共感するものがある。僕が入江さんを敬愛してやまないのは、身近な風景を大切にし続けたという視点である。外国へ旅行して、海外の風景を撮りたいとたまに憧れはするのだが、それはやはり異世界の空間である。ふと気付けば身近なところにたくさんの被写体があり、そこに何かを見出したいというのが自分自身の写真への想いである。古都奈良への記憶、それを意識しながら写真を撮っていきたい。撮影機材は、LeicaM9+Leitz Elmar 35mm f/3.5である。

薬師寺薬師如来本尊像の台座(玄武編)

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薬師寺の薬師如来本尊像の台座(玄武編)

この写真も薬師寺の薬師如来本尊像の台座の反対側である。こちらには、北の神である「玄武」が描写されている。「玄武」は北方を守護する水神のことである。古代日本の都であった藤原京や平城京には、必ず四神が祀られていた。北は「玄武」、南は「朱雀」、西は「白虎」、東は「青龍」であった。藤原京はこれに大和三山が加わりより神聖なイメージがある。奈良県明日香村にあるキトラ古墳の石室内の北側壁にも「玄武」が描かれている。僕自身、キトラ古墳の「朱雀」を見に行ったことがある。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Elmarit-C 40mm f/2.8。