古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

薬師寺薬師如来本尊像の台座(玄武編)

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薬師寺の薬師如来本尊像の台座(玄武編)

この写真も薬師寺の薬師如来本尊像の台座の反対側である。こちらには、北の神である「玄武」が描写されている。「玄武」は北方を守護する水神のことである。古代日本の都であった藤原京や平城京には、必ず四神が祀られていた。北は「玄武」、南は「朱雀」、西は「白虎」、東は「青龍」であった。藤原京はこれに大和三山が加わりより神聖なイメージがある。奈良県明日香村にあるキトラ古墳の石室内の北側壁にも「玄武」が描かれている。僕自身、キトラ古墳の「朱雀」を見に行ったことがある。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Elmarit-C 40mm f/2.8。