古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

薬師寺玄奘塔にて

f:id:hasselblaphoto19:20211024234213j:plain

薬師寺玄奘塔にて

薬師寺境内の中心部からやや離れた北側の敷地に玄奘塔がある。建立されたのは、1991(平成3)年であり、まだ新しさの残る建造物である。法隆寺東院夢殿を思わせるような八角形の御堂を持ち、奥には平山郁夫筆のシルクロードの巨大な絵画「大唐西域壁画」を収蔵する。正面に見える「不東」の文字は、玄奘三蔵の経典を手に入れるまでは東(中国)へは帰らないという決意を表す大変意味のある言葉である。僕はこの「不東」という言葉が、古都奈良の薬師寺を建立した先人たちの不屈の精神にも共通している気がする。

撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Asphericalである。

人気ブログランキング