古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

土門拳の写真集『東大寺』と古本屋の魅力

今週のお題「本屋さん」についての記事。というか「古本屋さん」が主題。本屋に行くと特に僕の場合は古都奈良の関係の書物を手に取って見入ってしまう傾向がある。奈良の著名な写真家であった故入江泰吉の旧居が東大寺戒壇堂の近くにあり、現在も公開している。その旧居の書棚には、多くの奈良時代や天平文化に関する書籍が並ぶ。また入江泰吉の研究熱心なのが、古都奈良の歴史や景観に止まらず、それに付随する時代の違う事柄に関する書籍も多い点からも分かる。この旧居の書籍に並んでいるような、奈良関係の書籍は、実はあまり今では手に入らないものが多く、探すのに苦労する。ヤフオクや古書の関連サイトでも探せるのだが、古本に関しては、実際に手に取ってみないと想像以上に本が傷んでいたり、シミが多く読むのにはちょっとと思ってしまうケースが多々ある。したがって、近鉄奈良駅周辺の古本屋さんや大阪や京都の商店街にある古本屋さんを訪れて古書を探すのが僕にとっては、結構楽しみな時間でもある。

古本屋で見つけた土門拳の『東大寺』

随分と前の話になるが、写真の『東大寺』という古書を見つけた時は、大変嬉しかった覚えがある。写真家の土門拳の作品集で、「古寺巡礼」という写真集で奈良を撮影したことはよく知られるが、まさか東大寺のみをテーマにした写真集があるとは思っていなくて驚いた記憶がある。梅田の古書の街?で購入したよう気がする。しかもその古本屋は今はもうないかもしれない。この本は今でも大切にしていて、時々写真を撮る参考にしている。

古本屋で見つけた土門拳の写真集『東大寺』の内容(その1)

入江泰吉と同じように、土門拳も「お水取り」をテーマとして、相当なページを割いて載せている。やはり奈良と言えば、修二会は欠かせない仏教行事の一つであることと、その神秘さに写真家が惹きつけられるのはよく分かるような気がする。

古本屋で見つけた土門拳の写真集『東大寺』の内容(その2)

土門拳といえば、仏像写真の超ドアップのアングルが多い。個人的には、「寄りの土門に引きの入江」と思っているが、この写真集でも土門拳の構図の見事さは遺憾なく発揮されている。

古本屋で見つけた土門拳の写真集『東大寺』のカバー

最後の写真が、この書籍の大きなカバーである。出版は平凡社で、当時の販売価格は16000円とあった。これだけのハードカバーの写真集だけあって、製作費も相当かかっているのだと思う。今週のお題である「本屋さん」を「古本屋さん」にして記事を書いてみた。以下のリンクは入江泰吉と土門拳にまつわる「雪の室生寺」についての参考記事である。

www.nikkei.com

hasselphoto201909.hatenablog.jp

 

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