甘樫丘から見た畝傍山の遠景を二つのレンズで比較撮影してみた。一枚目の写真が、Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8で撮影したものである。周辺光量の落ちは少なくあまり目立たない。写りは柔らかめでありつつもしっかりとディテールは描写されている。絞りは次に登場するTessar 28mm f/8レンズに合わせてF値8としている。
二枚目の写真は、同じ位置から撮影したCarl Zeiss Jena Tessar 28mm f/8レンズでの描写である。さすがに戦前のレンズとあって周辺光量の落ちは大きい。このレンズの描写はディテールまでしっかりと描写されている。しかしノンコートの恩恵か、現代レンズほどの切れは感じない。最近のマイブームである40mmの画角と広角レンズの代表である28mmのTessarレンズでは、やはり写る範囲が相当違うと感じる。どちらも絞り値を揃えたことで、その違いがはっきりと分かると思う。どちらの写真ともカメラはLeicaMMonochrom(Typ246)である。