古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

興福寺から飛火野への参道にて

興福寺から飛火野への参道にて

一の鳥居を過ぎて飛火野へと向かう参道付近のワンシーン。奥には人に近寄っている鹿たちが写っていて、ここでは鹿たちをよく見かける。彼らの一日の行動範囲は広く、北は東大寺転害門辺りから、正倉院付近、さらに東へは二月堂や三月堂、その奥の若草山、西へは奈良公園から興福寺境内辺りまで散在している。群れで動いていると思われるが、牡鹿などは単独の場合もある。

以前は興福寺五重塔の土壁付近に多く鹿たちがいて観光客と戯れていたが、中金堂が再建され、周囲に柵が設置されるなど境内の工事が進み、ゆったりと鹿たちが寛げる雰囲気ではなくなったせいかあまり見かけなくなっている。僕が好きだった垂れ耳の牡鹿も以前はそこでよく見かけたが、高齢だったこともあり最近ではすっかり見なくなってしまった。寿命を迎えたのかもしれない。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Heliar vintage line 50mm(M) f/3.5

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