石上神宮の境内奥から山の辺の道へ入ろうとする場所で、神々しい鶏に出会った。タイミングよく太陽光が鶏に注ぎ、ひと際神懸っているように感じた。境内には、色鮮やかな羽根を持つ東天紅(とうてんこう)や小国(しょうこく)などの鶏が約40羽放し飼いにされている。鶏は夜明けに鳴いて時を告げることから、古代の人たちは神聖視したとされ、石上神宮でも「神の使い」として敬われている。奈良公園の神の使いとされる鹿のイメージとよく似ている。
撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2nd)