法隆寺東院伽藍の中心には有名な夢殿がある。夢殿に隣接する場所に法隆寺東院伝法堂がある。夢殿を中心の仏殿と考えた場合、こちらは講堂にあたるという。昭和13年~17年にかけて行われた入念な解体修理の際、この建造物が当時の高級貴族住宅の一棟を仏堂風に改め講堂にしたことがわかった。伝法堂は、古代の貴族住宅を知る上でも貴重な文化財であると言える。写真は伝法堂の側面の木扉である。経年変化による木目の美しさに目が留まった。
撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8である。