古都の名残を求めて

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古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

法輪寺金堂と桜

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法輪寺金堂と桜

法輪寺金堂を背景に撮影したモノクロームの桜。個人的には桜はモノクロームがよく似合うと思う。古都奈良の花といえば梅花である。万葉集にはよく梅に関するものが詠われている。「令和」の元号のもとになった歌も「梅花の歌」に由来する。しかし、その後日本人の心の中には桜という美意識が芽生える。平安時代の国風文化期にその風潮が現れてくるように感じる。桜には、散るというその儚さまで抱合されている。僕はそこに「滅びの美」を感じずにはいられない。

撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8である。

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