古都の名残を求めて

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古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

何も残されていない紀寺跡

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何も残されていない紀寺跡

今は礎石すらも残されていない紀寺跡。この寺院は「小山廃寺」ともよばれる。近くに紀寺跡の発掘調査時の説明と出土品の写真が掲載された案内板が置かれているだけである。伽藍配置は南北に真っすぐ南から南門・中門・金堂・講堂が一直線に並び、塔は金堂全面東側に配されていたと推定され、四天王寺式の一直線の伽藍配置に塔だけが少し外れているイメージである。伽藍配置が大官大寺と共通していることから、大官大寺の前身ではないかとも考えられている寺院。もしかしたら塔を二つ建てるつもりだったのかもしれないが、よく分かっていない。藤原京左京八条二坊に位置している。本薬師寺跡からは歩いて約10分ほどのところにあるので、大官大寺跡と本薬師寺跡のちょうど中間地点にある。撮影機材は、Leica MMonochrom(Typ246)+Leica Summicron 50mm f/2(4th)。

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