古都の名残を求めて

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古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

本薬師寺跡に置かれた万葉歌碑

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本薬師寺跡に置かれた万葉歌碑

橿原市には万葉歌碑が23か所に置かれている。さらに香具山・万葉の森周辺歌碑が9か所あるので、合計32か所もの場所に置かれている。これを巡るだけでも万葉歌碑を十分に楽しめる。ただし、場所によっては分かりにくいところに置かれている場合もある。本薬師寺に置かれている万葉歌碑は16番となっていて、以下のような歌が刻まれている。

わすれ草 わが紐に付く 香具山の 故りにし里を 忘れむがため

作者は令和の名付け親ともいえる大伴旅人。歌の意は、「わすれ草を、わたしは下紐につけて、青春を過ごした天の香具山のふもとの故郷への思いを忘れよう。忘れ草は、花を身に付ければ、悲しみ、憂いを全て忘れられるから。」この歌は万葉集の巻三-334に収められている。本薬師寺跡からは、香具山も見渡せるので、この歌の気持ちがよく分かる気がした。

撮影機材:LeicaMMonocrom(Typ246)+NOKTON vintage line 50mm f/1.5 Aspherical VM

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