写真は、以前も投稿したことのある薬師寺東塔に使われた古材の展示品の一つ。名称は「大斗(だいと)」と呼ばれ、横方向の木材を掴むように支え、薬師寺東塔の各層の重い屋根を支えてきたものである。写真中央に書かれている墨字は、明治の大修理の時に付けられた木材のシリアルナンバーのようなものであり、大量のパーツで組み立てられた東塔の修理のスケールの大きさを感じる。「三」「貮」などの漢数字が書かれていることが分かる。撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+Wollensak Velostigmat 90mm f/4.5である。