古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

薬師寺東塔の古材(その2:巻斗)

f:id:hasselblaphoto19:20210925232819j:plain

薬師寺東塔の古材(巻斗)

薬師寺東塔の古材シリーズ、今回は巻斗(まきと)という部材。巻斗とは、肘木の上に用いる小さい斗(ます)のことをいう。斗は位置と形によって名がつけられている。柱上にあるものを、前回の記事に出てきた大斗(だいと),肘木上のものを巻斗(まきと),隅(すみ)肘木上にあって下がねじれた曲面となるものを鬼斗(おにと)という。薬師寺東塔の各層の大きな屋根を細かく支えている部材であり、とても大切なパーツであることを感じる。明治の修理の時のものであろうか、平仮名と漢数字で番号が割り当てられ、墨で書かれていた。撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summicron 50mm f/2(沈胴タイプ)である。

人気ブログランキング