古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

薬師寺講堂の木柱と金堂

写真は薬師寺講堂の木柱を前景に、遠景には金堂を配置したものである。この日は大雨のため背景の薬師寺金堂がやや霞んで見える。ライカのズミクロン50ミリは、僕が大変好きなレンズである。なかでもこの2ndタイプの写りはシャープでいいと評価されている。個人的には、シャープさよりも金堂へ向けてのボケ味がお気に入りである。手前の木柱には、古代の木を削る道具である鉇(やりがんな)の跡が見受けられる。この道具は、弥生時代から存在し、現在の台鉋が出現するまでは、鉇のことを単にカンナと呼んでいたようである。撮影機材は、ライカMモノクローム+Summicron 50mm f/2(2nd)。

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薬師寺講堂の木柱と金堂