法隆寺三経院は、西院伽藍の西隣に位置する。三経院は鎌倉時代の建立で切妻造の建造物である。桁行(長辺方向の幅)が十九間、梁行正面(短辺方向の幅)が五間となっている。南側七間分を「三経院(さんぎょういん)」と呼んでいる(北側部分は西室という)。「三経院」という名は『法華経』『勝鬘経』『維摩経』の三経を講演する道場に由来している。大治元年(1126年)に僧源義が創建し、その後寛喜三年(1231年)西室とともに再建され、現在に至っている。写真は三経院の側面の木扉である。撮影機材は、ライカM9+Elmarit-C 40mm f/2.8。