東大寺境内には、実に様々な植物が生息している。長い間保存されてきた地区だけに、樹齢何百年という木々も少なくない。僕がとても気になったのが、写真にあるシダの葉の群生。緑色の美しさも良かったのだが、モノクロームフィルムで撮るとさらに色情報が抜け落ちて脳の印象そのままに写る。僕は豊かな階調を表現できるイルフォード社のDELTA 400フィルムを好んで撮影に使っている。撮影機材は、Hasselbrad 503CX+Distagon 60mm f3.5(c)レンズ。グッと被写体に寄れるのもこのレンズのいいところ。次はもっと工夫して撮影したい。