古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8

雨の日の軒丸瓦

雨の日の軒丸瓦 このシーンも薬師寺から唐招提寺へ向かう参道途中の冠木門付近の軒瓦を撮影。雨の反射が美しい。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Elmarit-C 40mm f/2.8。このレンズの80㎝まで寄れるところがお気に入りである。

雨の日の薬師寺から唐招提寺への参道

雨の日の薬師寺から唐招提寺への参道 再びライカMモノクロームによる薬師寺シリーズへと戻り、エルマリートC40ミリレンズを試す。35ミリよりやや狭いこの画角は、こういった被写体にはちょうどいい。余分なものがスッキリと省かれる。エルマー35ミリレンズの…

薬師寺大門近くの土塀

薬師寺大門近くの土壁 薬師寺與樂門を出て、玄奘塔へ向かう時に通る大門近くの土壁。独特の表情がある。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Elmarit-C 40mm f/2.8。

雨に濡れた軒瓦の反射光

雨に濡れた薬師寺境内の軒瓦 雨に濡れた軒瓦の反射光が美しい。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Elmarit-C 40mm f/2.8。

雨の薬師寺境内

雨の薬師寺のワンシーン ある雨の日の薬師寺境内。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Elmarit-C 40mm f/2.8。

薬師寺薬師如来本尊像の台座(玄武編)

薬師寺の薬師如来本尊像の台座(玄武編) この写真も薬師寺の薬師如来本尊像の台座の反対側である。こちらには、北の神である「玄武」が描写されている。「玄武」は北方を守護する水神のことである。古代日本の都であった藤原京や平城京には、必ず四神が祀ら…

薬師寺薬師如来本尊像の台座の意匠

薬師寺の薬師如来本尊像の台座 薬師寺薬師如来本尊像の台座の意匠。この写真は東僧房に展示されているレプリカを撮影したもの。奈良時代における世界の文様が集約されており、インドの力神や中国の四方四神などまさにシルクロードを経由して国際的な文化や文…

薬師寺東院堂前の東側回廊

薬師寺東院堂前の東側回廊 薬師寺の伽藍配置は「薬師寺式」とよばれ、塔が二つと金堂、講堂を基本として成り立っている。原点とされる「飛鳥寺式」では、塔は仏舎利を納めていることから寺院の中心であったが、次第に塔よりも金堂がメインホールとなり、塔は…

龍王社付近から見た薬師寺西塔

龍王社付近から見た薬師寺西塔 右手に見えているのは薬師寺東院堂。そのすぐ隣に龍王社がある。そこから薬師寺西塔を見た遠景。雨の日の撮影のため、西塔が少しだけ霞んで見えている。撮影機材は、ライカMモノクローム+Leitz Elmarit 40mm f/2.8レンズ。

薬師寺東院堂から見た東側回廊

薬師寺東院堂から見た東側回廊 大雨の日に薬師寺東院堂で雨の止むを待っていたが、なかなか止みそうもなく、間もなく閉館時間になりそうだったので、外へ出て目の前の東塔が奥に控える東側回廊の写真を撮った。雨粒がはっきり見えるほどこの日の雨は激しく、…

大雨の日の薬師寺中門

大雨の日の薬師寺中門 大雨の中、薬師寺中門を撮影。石階段の下から南門が入るように撮ってみた。滴る雨の量が半端なく、激しく石階段を打ち付けて水しぶきをあげている様子が分かる。真夏の日の薬師寺のワンシーン。撮影機材は、今回もライカMモノクローム…

Leica M MonochromとLeitz Elmarit 40mm f/2.8レンズ

Leica M MonochromとLeitz Elmarit 40mm f/2.8レンズ このところ、Leica M Monochrom(Typ246)とLeitz Elmarit 40mm f/2.8レンズで撮影をしている。レンズ構成がElmarit 35mm f/3.5とよく似た構成のこのレンズのボケ味や描写のシャープ過ぎないところが良いと…

雨の日の槿

薬師寺境内の槿 雨の日の薬師寺境内はひっそりとしている。北側の入口にあたる與樂門をくぐり、受付を済まして真っすぐ進み左へ曲がるとすぐに植物群が現れてくる。その一角に写真の槿がある。花弁が白いので、モノクローム写真によく映える。撮影機材は、ラ…

大雨の中の薬師寺東塔

大雨の中の薬師寺東塔 最近は、全国的に大雨が続くことが多くなっている気がする。梅雨もとっくに終わっているはずなのに、今年の8月は雨の日が多い。この日も奈良は大変な大雨だった。遠くに望む薬師寺東塔もリニューアルしたばかりなのに、長雨は木材にと…

大雨の中の薬師寺西塔

大雨の中の薬師寺西塔 こちらも同じ大雨の日の撮影。薬師寺東塔側から見た西塔である。左隣に聳え立つ巨大な松の木は、西塔を撮影する際のアクセントとなっている。対する東塔の傍には大きな松の木は存在していない。撮影機材は、ライカMモノクローム+Leitz…

雨に濡れた薬師寺の礎石

雨に濡れた薬師寺の礎石 いつもは目立たない場所にある薬師寺の礎石群。この日は大雨で、礎石の表面が雨の反射でひと際目に付いた。しっとりとした雰囲気が古都の名残を感じさせる。撮影機材は、ライカMモノクローム+Leitz Elmarit 40mm f/2.8レンズ。この…

大雨の日の薬師寺金堂

石畳に映る薬師寺金堂のシルエット このところ大雨の日が続いている。そんな中、薬師寺へ行く機会があり雨の日の撮影をした。夏は太陽光が強すぎて、なかなかいい写真が撮れない。したがって雨の日はいい被写体に出会うチャンスが多い気がしている。ただし、…

薬師寺境内の龍王社

薬師寺の境内には、主に四つの社が存在する。弁財天社、若宮社、平木大明神社、そして龍王社である。いずれも寺院の中に神を祀る社が存在することから、神仏習合の証といえる。奈良時代から徐々に浸透した神仏習合の流れは、平安時代以降定着し、本地垂迹説…

薬師寺の蓮とロータスロード

薬師寺の蓮の葉 毎年、蓮の花が咲く季節になると、西大寺・喜光寺・唐招提寺・薬師寺で「奈良・西ノ京ロータスロード〜蓮と歴史を楽しむ旅〜」が開催されてきた。 先日のこの記事が昨年度の引用をしてしまい、間違った内容をお伝えしていたことをお詫びいた…

経年変化した白壁の魅力(薬師寺)

エルマリートC40㎜ f2.8で撮影した薬師寺大門横の白壁 エルマー35㎜ f3.5で撮影した東大寺付近の白壁 薬師寺大門につながる白壁は経年変化のため、大変歴史を感じさせる土壁になっている。薬師寺から唐招提寺へ向かう参道沿いの白壁の風情も好みだが、こちら…

洋書『LEICA&LEICAFLEX LENSES』を購入

先日、『LEICA&LEICAFLAX LENSES』というライカのオールドレンズに関する洋書を購入した。この本は、どこだったか、中古カメラ屋を巡っている中で見かけた本で、何だかよさげな本だと思っていた。実際手に取ってみると、全て英語で書かれている点を除けば、…

不運なレンズ、エルマリートC40mm

写真は、ライカM9にエルマリートC40㎜ F2.8を付けたものである。このレンズは製造経緯を辿ると実に不運なレンズで、当初から評価が低く、その後に実用化されたズミクロンC40mm F2にその地位を奪われてしまった。個人的には実際にこのレンズで撮影してみて、…

法隆寺回廊と窓の外の桜

写真は法隆寺中門に続く回廊から見た外の桜である。仄暗い回廊に連子窓を通して外からの日射しが差し込んでいる。背景の桜のボケ味もその光にアクセントを与えている。撮影機材は、ライカM9+Elmarit-C 40mm f/2.8である。 法隆寺回廊と外の桜

法隆寺五重塔の基壇と中門

法隆寺西院伽藍の五重塔の二重基壇を写しつつ、背景には法隆寺中門を入れてみた。基壇の文様はその側面により表情が違っていて興味深い被写体である。撮影機材は、ライカM9+Elmarit-C 40mm f/2.8である。このレンズのボケ味もなかなか良いのではと思ってい…

枯れ木の力強さ

奈良の写真家といえば故入江泰吉さんが著名である。4月3日(土)から入江泰吉記念奈良市写真美術館にて『聖徳太子1400年御遠忌記念 入江泰吉「法隆寺」展』が始まるので、僕自身大変楽しみにしている。入江泰吉さんが生前仰っていた言葉に「滅びの美」という…

法隆寺西円堂にて

法隆寺西円堂は西院境内北西の小高い丘の上に位置し、実際登ってみると大変見晴らしのいいところである。法隆寺の境内にあっては目立たない場所にある。建造物は夢殿と同じく八角円堂である。「峰の薬師」とよばれ、奈良時代の薬師如来坐像を本尊としている…

法隆寺三経院の木扉

法隆寺三経院は、西院伽藍の西隣に位置する。三経院は鎌倉時代の建立で切妻造の建造物である。桁行(長辺方向の幅)が十九間、梁行正面(短辺方向の幅)が五間となっている。南側七間分を「三経院(さんぎょういん)」と呼んでいる(北側部分は西室という)…

法隆寺三経院の手摺り部分

法隆寺の境内は大変広く、塔頭の数も多く、著名な西院伽藍のほか、夢殿のある東院伽藍など一日中ここにいても飽きないくらいに見どころの多い寺院である。写真は、西院伽藍の西隣に位置する「三経院」と呼ばれる建造物である。奥は「西室」と呼ばれ、つなが…

法隆寺西院伽藍の桜

そろそろ桜が満開の時期になってきた。写真は、法隆寺西院伽藍経蔵付近の桜である。経蔵前にあるこの桜の古木、背は大変低いのだが、それがかえって桜の木全体のバランスの良さを生み出していて、見ている者を日本的な春の雰囲気に誘う。どっしりとして連子…

法隆寺東院伽藍外壁の陰影

JR法隆寺駅から奈良交通72系統のバスに乗り、「興留」→「中宮寺前」→「法隆寺前」→「法隆寺参道」と進み、一般の観光客は「法隆寺参道」で降りるのが普通だが、二つ目のバス停の「中宮寺前」で降りて、国道の信号を渡り、標識にしたがって北へ約5分ほど歩く…