古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

法隆寺

法隆寺東院夢殿の擬宝珠

法隆寺東院夢殿の擬宝珠 法隆寺東院夢殿の擬宝珠を前景にライツのクセノン50mmf/1.5レンズで撮影。擬宝珠の金属の質感や背景の西回廊のボケ味は連子窓の縦のラインも薄っすらと綺麗に描写されていてなかなかいいと思う。Carl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/2(沈…

法隆寺東院伽藍の歩廊にて(その3)

法隆寺東院伽藍の歩廊にて(その3) 再び法隆寺東院伽藍の歩廊にて撮影。この日は雨がしとしとと降っていた。東院伽藍は現在南側に位置する礼堂とその周辺の歩廊が修築中であり、何となく狭く感じてしまう。それでも写真の東回廊では、ゆっくりここに佇むと…

法隆寺東院夢殿の宝珠

法隆寺東院夢殿の宝珠 八角円堂の法隆寺東院夢殿は天平創建の建築であるが、鎌倉期の寛喜2年(1230)に大改造を受けている。高い基壇の上に建てられていることも特徴の一つで、風格のある建造物である。甍の上に据えられた宝珠のシルエット・意匠は大変美し…

法隆寺東院伽藍の歩廊にて(その2)

法隆寺東院伽藍にて 法隆寺東院伽藍の歩廊にて撮影。歩廊を支える木柱の一つ。経年変化の木目が美しい。使っているズミルックス50ミリf/1.4(2nd・白鏡胴)レンズはアンバーコーティング(いわゆる金目)がしっかり残っている個体である。同じズミルックス50ミ…

法隆寺東院伽藍の歩廊にて(その1)

法隆寺東院伽藍にて レンズを替えてSummilux 50mm f/1.4(2nd 白鏡胴)で撮影。Sonnar 50mmf/2よりシャープであり、何となく品格のようなものを感じる写りである。このレンズで撮る心地よさも残っている。法隆寺東院伽藍の歩廊に映った桜の木の陰影。 撮影機材…

法隆寺の歩廊でSonnar 50mm f/2レンズとSummilux 50mmf/1.4(2nd)レンズを撮り比べ

法隆寺の歩廊(または回廊)は西院伽藍・東院伽藍のどちらにあっても大変心の落ち着く場所であると感じる。特に連子窓から入る仄暗い光の効果もあり、その空間が持つ独特な雰囲気が古都の名残を感じさせる。 LeicaMMonochrom(Typ246)+Sonnar 50mm f/2で撮影…

法隆寺東院夢殿にて

法隆寺東院夢殿にて 手前に擬宝珠、背景に法隆寺東院夢殿を配置。擬宝珠の陰影が美しいと感じたワンシーン。レンズはCarl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/2(沈鏡胴)を使用。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/2(沈鏡胴) ランキン…

法隆寺東院夢殿の基壇の陰影

法隆寺東院夢殿の基壇の陰影 法隆寺東院夢殿は八角形の形をしているので、基壇上もぐるっと周りを一周する形で参拝する。インドの寺院では、寺院の周りをまわる参拝の仕方が普通のようであるが、日本は古来からの神社がその形式をとっていないことから、少し…

法隆寺東院夢殿の八角柱

法隆寺東院夢殿の八角柱 法隆寺東院伽藍の中心にあるのは、独特なシルエットを持つ夢殿である。内外二重に8本の八角柱を巡らす構造で、その名も美しく、奈良時代に建立された聖徳太子(厩戸王)を供養した建造物である。八角形という特殊な形式は、興福寺北…

法隆寺東院東回廊にて

法隆寺東院東回廊にて ゾナー50ミリf/2レンズの開放値で撮影した法隆寺東院の東回廊。回廊の中は薄暗い。この写真の左側、日射しが強い部分での撮影は、ノンコーティングということもありフレアがきつい。ただ、見ようによっては、この強いフレアはオールド…

法隆寺東院夢殿の釘隠し

法隆寺東院夢殿の釘隠し 法隆寺東院夢殿には多くの釘隠しが使われている。花の文様の意匠の釘隠しが整然と並んでいる様は大変美しいと感じる。今回の写真もゾナー50ミリf/2レンズである。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Carl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/…

法隆寺東院夢殿の木扉

法隆寺東院夢殿の木扉 写真は法隆寺東院夢殿の木扉と支柱となっている巨大な木柱である。経年変化した木目や柱や扉に張り付いた釘隠しの配列が美しいと感じた。戦前型の沈胴式のゾナー50ミリf/2レンズにはあまりその写りを期待していなかったが、木目の質感…

Carl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/2(沈鏡胴)のボケ味

Carl Zeiss Jena Sonnar 50mm f/2(沈鏡胴)のボケ味 写真は法隆寺東院伽藍の夢殿の擬宝珠である。擬宝珠を前景に、背景奥の東回廊前にある桜の若葉のボケ味を試してみた。太陽光が桜の葉全体に降り注ぎ、丸ボケが見やすくなっている。ライカのズミクロン50ミ…

法隆寺夢殿前の桜の木

法隆寺夢殿付近の陰影 法隆寺東院伽藍の中心部には、存在感が大きくそのハ角形のシルエットで有名な夢殿がある。この夢殿の周りにはいくつかの大きな桜の木がある。写真はその一つの陰影である。基壇前の砂利に移った影が、ゾナー50ミリレンズの大きい収差の…

法隆寺東院伽藍の舎利殿

法隆寺東院伽藍の舎利殿にて 久々に法隆寺を訪れる。少し日射しが強くなってきているが、陰影の宝庫と言える法隆寺では色々な場面で光の強弱を感じることのできる場所に出会える。写真もその一つ、東院伽藍のワンシーン。今回の使用レンズはCarl Zeiss Jena …

Elmar 3.5cm f/3.5レンズの写りを見直す

”Close-up of architectural pillar”(撮影機材:LMMTyp246+Elmar 35mm f/3.5) 以前このブログに載せたことのある法隆寺中門で撮影した上の写真。500pxという写真投稿サイトでもこの写真をアップしてみたら、アメリカ人のプロの写真家からコメントをいただ…

大雨の日の法隆寺境内

大雨の日の法隆寺境内 大雨の日の法隆寺境内を撮影。奥には五重塔や中門のほか、修学旅行生たちも見える。少しずつ法隆寺へも観光客や修学旅行生が戻ってきている。先日のクラウドファンディングでは2000万円目標のところ、最終的には1億5000万円集まったと…

雨の法隆寺参道(東院伽藍前)

雨の法隆寺参道(東院伽藍前) 台風が近づいている。この時も台風の影響もあり、断続的に雨が降っていた日であった。写真は法隆寺東院伽藍前の参道である。写真右手奥の道を真っすぐに進むと法輪寺へ向かうことができる。エルマリート40mm-C f/2.8レンズは…

法隆寺東院夢殿の釘隠し

法隆寺東院夢殿の釘隠し 法隆寺東院夢殿で撮影した木扉の釘隠し。他の丸いだけの釘隠しより意匠がユニークで目を惹くものがある。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8 二枚目の写真は、2014年に法隆寺東院夢殿にて撮影したもので…

法隆寺東院伽藍の回廊にて

法隆寺東院伽藍の回廊にて 前回と同じく、雨の降る日の法隆寺。場所は法隆寺東院伽藍の回廊にて。手前の大きくて形の美しい桜の葉と背景の連子窓の淡い光が印象的であった。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8 人気ブログランキ…

法隆寺東院伽藍の回廊

法隆寺東院伽藍の回廊 法隆寺西院伽藍では、回廊を上からの視点で撮影できるところはないが、これは東院夢殿の基壇上から撮影したものである。思っていたより高さがあり、回廊の屋根瓦などを俯瞰できる位置にある。雨に濡れた桜の葉も印象的であった。 撮影…

法隆寺東院夢殿の基壇

法隆寺東院夢殿の基壇 雨の日の法隆寺東院夢殿の基壇を撮影。撮影機材はLMM(Typ246)とLeitz Elmarit-C 40mm f/2.8レンズである。このレンズは、『ライカレンズ完全ブック(株式会社グリーンアロー出版社)』でも紹介されている。そこからの引用であるが、 実…

法隆寺東院夢殿と秘仏救世観音菩薩立像

法隆寺東院夢殿 法隆寺には伽藍が三つ存在する。創建当初の若草伽藍、その後焼失し再建されたとされる、金堂や五重塔のある現存の西院伽藍、そして奈良時代に建立された東院伽藍。それぞれ同じ境内にあるため、広大な敷地となっている。若草伽藍については、…

雨の法隆寺東院夢殿

雨の法隆寺東院夢殿 久々にLeitz Elmarit-C 40mmレンズを持ち出して、雨の日の法隆寺東院伽藍を訪れた。この夏は、雨の降る日が少なかったが、今週初めくらいから台風が日本へ接近したことから、やや激しすぎる雨がまとまって降るようになってきた。そんな合…

法隆寺回廊にて(その11)

法隆寺回廊の陰影 法隆寺回廊連子窓の陰影。レンズはズミクロン35ミリf/2レンズ(6枚玉)を使ってみた。ライツカナダ製である。1960年代末から1970年代初め頃にかけてのレンズに関しては、ウェッツラードイツ製のレンズより、ミッドランドカナダ製のレンズの…

法隆寺三経院にて

法隆寺三経院にて 法隆寺三経院にて欄干部分を撮影。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Summarit 50mm f/1.5レンズ 人気ブログランキング

法隆寺中門の大斗と肘木

法隆寺中門の天井裏(大斗と肘木が見える) 再び法隆寺中門にて。天井を見上げるとエンタシスの柱と屋根を支える大斗と肘木が多くみられる。先人たちの技術力の高さとともに美しさも素晴らしいと思う。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Summilux 5…

法隆寺回廊にて(その10)

法隆寺回廊の連子窓(その2) 夕刻の法隆寺連子窓の陰影。今回はレンズを変えて、ライカMモノクロームに初期型のズミルックス50ミリf/1.4レンズを使ってみた。ズマリット50ミリf/1.5レンズの後釜にあたるレンズ。カラーではその写りは分かりかねるが、モノ…

法隆寺境内の鏡池にて

法隆寺鏡池にて 法隆寺境内にある東室聖護院前の鏡池。割と大きめの池で百済観音像を拝みに大宝蔵院へ行く途中で必ず通るところである。この日は曇りで池の水面反射が美しいと感じた。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Summarit 50mm f/1.5レンズ …

法隆寺でちょっと一息

法隆寺の休憩所にて 法隆寺は南都七大寺の中では、東大寺と同様に圧倒的に境内の広い寺院である。その中で休憩所は二か所あり、大宝蔵院のすぐ近くの休憩所と今回撮影した西円堂付近の休憩所である。暑い日が続く中、ちょっとコーヒーブレイク。中央にはほお…