古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

2022-01-01から1年間の記事一覧

夜都伎神社拝殿の茅葺(その2)

夜都伎神社拝殿の茅葺(その2) 夜都伎神社拝殿の屋根の内側を撮影。茅葺の構造がよく分かるシーン。2015年に葺き替えが行われたようで、屋根が大変綺麗である。夜都伎神社は天理市乙木町にあり、天理駅からバスで行くこともできる。その際は、「乙木町」と…

夜都伎神社拝殿の茅葺

夜都伎神社拝殿の茅葺 山の辺の道の途中、夜都伎神社拝殿の屋根には、奈良県では珍しい茅葺がみられる。写真はその茅葺の屋根の内部を撮影したものである。大変手間のかかる作業であることが、そのディテールを見ると分かる。今回はレンズを変えて、ライカM…

夜都伎神社の鳥居前

夜都伎神社の鳥居前 ようやく夜都伎神社の鳥居前までやってきた。美しい茅葺きの拝殿はこの写真の奥にあり、ひっそりとした場所に佇む。鳥居は元々2基あったようで、さらに西にその一つが建っていたということである。この神社は「春日神社」ともよばれ、奈…

夜都伎神社を望む

夜都伎神社を望む 内山永久寺跡をさらに南へ進んでいくとやがて写真のように夜都伎神社が見えてくる。その間約30分歩くことになる。途中でトイレなどもあるので、ゆっくり山の辺の道を味わいながらの散策をすることができる。この夜都伎神社にはベンチがある…

内山永久寺跡から夜都伎神社へ

山の辺の道(夜都伎神社へ) 山の辺の道を内山永久寺跡から夜都伎神社へと南へ進んでいく。途中に写真のような標識が立っている。夜都伎神社までは、1.5kmあるので、まだまだ歩かなくてはならない。さらに進んでいく。山の辺の道への南のルートは天理市によ…

内山永久寺跡にて(山の辺の道編)

内山永久寺跡にて(山の辺の道編) 山の辺の道を石上神宮から南へ下っていくルートを進む際の最初の見どころは内山永久寺跡である。内山永久寺は院政期の創建で、鎌倉時代には大寺院だったらしい。南北朝時代に後醍醐天皇が吉野に移る際に、ここに一時身を隠し…

山の辺の道を南へ進む

山の辺の道を進む 山の辺の道は、JR桜井駅~天理駅の約16kmがハイキングコースとなっており、社寺や古墳等を見ながら歩くと丸一日かかる大変長い道である。内山永久寺跡のほか、夜都伎神社、行燈山古墳(崇神天皇陵)、渋谷向山古墳(景行天皇陵)、檜原…

山の辺の道に入る

山の辺の道に入る 写真は石上神宮を抜けて、山の辺の道へ入ったところ。途中に行先を示す標識がいくつもあるので、あまり迷うことなく山の辺の道を歩くことができる。最初の目的地は「内山永久寺跡」である。石上神宮から比較的すぐにこの廃寺跡に着くことが…

神々しい石上神宮の鶏

神々しい石上神宮の鶏 石上神宮の境内奥から山の辺の道へ入ろうとする場所で、神々しい鶏に出会った。タイミングよく太陽光が鶏に注ぎ、ひと際神懸っているように感じた。境内には、色鮮やかな羽根を持つ東天紅(とうてんこう)や小国(しょうこく)などの鶏…

石上神宮の楼門にて

石上神宮の楼門にて 奈良県の石上神宮は、参拝者も多いことで知られる。また飛鳥時代の豪族の一つである物部氏の総氏神とされる。撮影した楼門は、鎌倉時代末期の建立であり、重要文化財に指定されている。明治時代以前は上層に鐘が吊るされ「鐘楼門」とも呼…

石上神宮の廻廊と石垣

石上神宮の廻廊部分 写真は石上神宮の楼門近くで撮影。石垣の上は廻廊部分のコーナーにあたる。この日の石垣にあたる太陽光とその陰影もいい感じだった。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2nd) 人気ブログランキング

鶏が歩き回る石上神宮

石上神宮の鶏たち 山の辺の道の起点となる石上神宮。奈良県天理市にあり、駅からは歩いて約20分~30分かかる。その間、天理駅前の商店街や天理教の教会本部を通り過ぎ、さらに南東へ進むと石上神宮がある。龍王山の西の麓にあり、境内は広く多くの木々に囲ま…

500pxで写真が売れた(カラー写真編)

”The pagoda” - 夕刻の興福寺五重塔(撮影機材:Sigma DP2 Merrill 絞り:f/2.8) 500pxで写真が売れていた。今回は夕刻の興福寺五重塔を撮影した写真であった。写真は、Sigma DP2 Merrillでカラー撮影・現像したものである。独特なFOVEONセンサーの色合いと…

なら仏像館の金剛力士立像

「なら仏像館」で展示中の金剛力士立像の一つ 少し前に奈良国立博物館へ『大安寺のすべて』という展覧会を見に行ったとき、隣接する「なら仏像館」へもついでに足を運んだ。 なら仏像館は、飛鳥時代~鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財…

Elmar 3.5cm f/3.5レンズの写りを見直す

”Close-up of architectural pillar”(撮影機材:LMMTyp246+Elmar 35mm f/3.5) 以前このブログに載せたことのある法隆寺中門で撮影した上の写真。500pxという写真投稿サイトでもこの写真をアップしてみたら、アメリカ人のプロの写真家からコメントをいただ…

大和松尾寺三重塔(その3)

大和松尾寺三重塔(その3) 松尾山神社へ向かって石階段を上っていくと、それとともに三重塔を俯瞰できる位置に登ってこれる。写真は塔の二層目の位置にあたる。真夏に撮影したため、背景の太陽光がやや強めであるが、なかなかこの位置からは撮れない思う。…

大和松尾寺三重塔(その2)

大和松尾寺三重塔(その2) 大和松尾寺の三重塔はあまり大きな塔ではないが、造りは立派である。写真はここから松尾山神社へ登っていく途中であるが、ここからどんどん登っていくと三重塔を三層目付近から俯瞰できる位置にも立てる。僕は古都の名残が感じら…

大和松尾寺三重塔(その1)

松尾寺の三重塔 松尾寺の境内にはさらに高い位置に三重塔がある。結構急な階段を上っていかなければならないが、登ってみると見晴らしもよく清々しい。写真は、三重塔の一層目の擬宝珠である。Summaron 35mm f/3.5レンズの写りは中央部分がよりシャープだと…

大和松尾寺南惣門の透かし彫り(雷神)

大和松尾寺の南惣門の透かし彫り(雷神) こちらは対になっている、大和松尾寺惣門における雷神の透かし彫りである。ディテールが非常に精巧にできていて、関心するばかりである。江戸時代初期に俵屋宗達の描いた『風神雷神図屏風』の影響を受けているかもし…

大和松尾寺南惣門の透かし彫り(風神)

大和松尾寺の南惣門の透かし彫り 前々回の記事で紹介した大和松尾寺の南惣門。そこには天井に二つの精巧な透かし彫りが飾られている。南惣門は江戸時代の建造物であり、写真のような風神雷神の浮き彫り彫刻が向かい合いに飾られている。なかなかよくできた美…

LeicaM6が復刻される?

ライカM6(初期型)とベルゲールの印画紙 なぜいま再びLeicaM6が復刻されるのか?その意図はよく分からないが、Leica Rumorsのサイトに、この話題が載っていた。そして、その日本語訳がデジカメinfoにも載っている。 デジカメinfoからの引用であるが、 ・ラ…

大和松尾寺の南惣門

大和松尾寺の南惣門 「一丁」の丁石を過ぎて少し歩くとすぐに南惣門に至る。下馬の石碑が目を惹く。この門は、法隆寺側からの参道に建つ門で、豪華な四脚門である。 撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Summaron 35mm f/3.5(M) 人気ブログランキング

松尾寺への山道(一丁付近)

松尾寺への参道(一丁付近) ついに「一丁」のところまで辿り着いた。写真は残り約100mくらいの場所であり、奥に山門が見えていて、松尾寺の入り口となっている。太陽光が少しきつかったこの日、ところどころ、光の強い部分がまだらに見えてくる。いよいよ松…

松尾寺への山道(七曲道)

松尾寺への山道(七曲道) 松尾寺への山道で「三丁」を過ぎると、写真のような案内板が見られる。古道「七曲道」とよばれるもので、「大和の国から、また難波・摂津の国から暮らしや信仰を求め多くの人々が通った歴史ある道です」と書いてある。松尾寺へも通…

松尾寺への山道(四丁付近)

松尾寺への山道(四丁付近) さらに山道を進んで松尾山を登っていくと「四丁」の丁石が見えてくる。松尾寺へ結構近づいてきた感じのする場所であり、もうすぐという気持ちになれるところである。松尾山とは、奈良県大和郡山市と斑鳩町との境にある標高315mの…

松尾寺への山道(八丁付近)

松尾寺への山道 「十一丁」の丁石から山道を登り、進むたびに十丁、九丁、八丁・・・と表示が見えてくる。写真はその途中の「八丁」まで来たところ。山頂へ段々と近づいていくイメージである。丁石間の距離は、ほぼ1丁(109m)ぐらいだと思われる。 撮影機…

法隆寺から松尾寺へ

法隆寺から松尾山へ 法隆寺参道から北へ向かい、天満池沿いにさらに進んでいき、仏塚古墳の側を通り歩いていくと松尾寺への山道が見えてくる。写真は事実上の始まりと言える山道で丁石を頼りに登っていく。「十一丁」という丁石が登っていくにしたがい、段々…

500pxでモノクローム写真が売れた(その2)

500pxで写真が売れていた。一枚目のモノクロームの写真がそれで、京都駅のJR中央改札口を2014年12月に撮ったものであった。撮影機材は、Nikon COOLPIX P340で、Nikon社のコンデジである。ISOは100、シャッタースピードを遅くしたため、少し手前の人物はブレ…

大雨の日の法隆寺境内

大雨の日の法隆寺境内 大雨の日の法隆寺境内を撮影。奥には五重塔や中門のほか、修学旅行生たちも見える。少しずつ法隆寺へも観光客や修学旅行生が戻ってきている。先日のクラウドファンディングでは2000万円目標のところ、最終的には1億5000万円集まったと…

雨の法隆寺参道(東院伽藍前)

雨の法隆寺参道(東院伽藍前) 台風が近づいている。この時も台風の影響もあり、断続的に雨が降っていた日であった。写真は法隆寺東院伽藍前の参道である。写真右手奥の道を真っすぐに進むと法輪寺へ向かうことができる。エルマリート40mm-C f/2.8レンズは…