古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

法輪寺金堂の鬼瓦

法輪寺金堂の鬼瓦 法輪寺金堂の鬼瓦を撮影。モノクロームの空に描かれた金堂の屋根の反りとシルエットが美しい。鬼瓦は三つ見えている。鬼瓦は魔除けとしての役割だけではなく「雨仕舞い(あめじまい)」の役割もあるようである。 雨仕舞いとは、雨水を排水…

法輪寺境内にある石仏たち

法輪寺境内の石仏たち 法輪寺境内には地蔵堂や妙見堂といった特色ある建造物がみられる。地蔵堂は、江戸時代の建物で、鎌倉時代末の石造りのお地蔵様を祀っている。8月24日の地蔵盆には、この周辺の三井集落の方々がお参りにやってくるという。写真のレリー…

法輪寺金堂と桜

法輪寺金堂と桜 法輪寺金堂を背景に撮影したモノクロームの桜。個人的には桜はモノクロームがよく似合うと思う。古都奈良の花といえば梅花である。万葉集にはよく梅に関するものが詠われている。「令和」の元号のもとになった歌も「梅花の歌」に由来する。し…

法輪寺に咲く早咲きの桜

法輪寺に咲く早咲きの桜 大変小柄な桜の木が法輪寺金堂横にある。早咲きの桜がひっそりと咲いていて感動した。背景は三重塔で、写真を撮るにはちょうどいい高さであった。 撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8である。 人気ブロ…

法輪寺界隈の町並み(その3)

法輪寺界隈の町並み(その3) 法輪寺界隈の民家から望む法輪寺三重塔。この塔は太平洋戦争末期の昭和19年(1944年)7月に落雷によって焼失し、その後再建されたものである。焼失前は、最大で最古の三重塔として明治時代より国宝指定を受けていた建造物であ…

法輪寺界隈の町並み(その2)

法輪寺界隈の町並み 法輪寺界隈の町並みの続き。奥に見える昔ながらの家の造りが目を惹く。複雑に入り組んだこの周辺の地域の散策もなかなか面白いと感じた。因みに法輪寺については、世界遺産に指定されていない。 撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Lei…

法輪寺界隈の町並み(その1)

法輪寺界隈の古い町並み 斑鳩の里、法輪寺界隈の古い町並み。道が細く、時代小説に出てきそうな城下町の一角のような雰囲気のある場所。 撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Leica Summicron 50mm f/2(4th)である。 人気ブログランキング

法輪寺の軒瓦

法輪寺の軒瓦 斑鳩の法輪寺は別名「三井寺」ともよばれる。そのため、法輪寺周囲の土壁の軒瓦には「三井寺」の文字がみられる。歴史を感じる興味深い部分である。写真は壁のコーナーにあたる部分である。 撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Leica Summicr…

法輪寺にて

斑鳩の法輪寺にて 法起寺から約10分ほど歩くと法輪寺に至る。この寺院にも三重塔がある。写真は法輪寺南門前の「下馬」と刻まれた石碑である。「下馬」とは下馬評の「げば」である。ここより先に進む者は馬や乗り物から降りるようにという意の下馬石(下乗石…

法起寺三重塔を仰ぐ

法起寺三重塔 近くで見ると意外とスリムな形をしている法起寺三重塔。下から見上げた構図が美しい。さすがに薬師寺東塔のようなスケールの大きさは感じないが、屋根の勾配の緩やかさがゆったりとした落ち着きを感じさせる。法隆寺五重塔と共通の構造上の美し…

法起寺鐘楼の跡

法起寺鐘楼の跡 法起寺境内の中央に池がある。そのすぐ横に鐘楼跡が残っている。立派な石垣の基壇と写真のような礎石の跡が見られる。礎石中央に孔が空いているので、木柱を立てたのであろうか。どんな規模・形の鐘楼だったのか想像が膨らむ。 撮影機材は、L…

法起寺三重塔の美しいシルエット

法起寺三重塔の美しいシルエット 法起寺の由来は、聖徳太子が建立したとされる七つの寺院の一つとされる。その七つとは、①法隆寺(斑鳩寺)②法起寺(岡本尼寺、池後尼寺)③四天王寺 ④中宮寺 ⑤橘寺 ⑥葛木寺 ⑦広隆寺(京都市にある)である。法起寺は上述のよ…

法起寺の入口と三重塔

法起寺の入口と三重塔 法起寺の入口は西側の細い道路沿いにある。この細い道伝いに進むと法輪寺へ向かうことができる。拝観受付から遠目に三重塔の美しい姿が望める。とても落ち着いたいい雰囲気の寺院である。法起寺三重塔は、高さ24.5メートルであり三重塔…

法起寺講堂と石燈籠

法起寺講堂と石燈籠 法起寺講堂の前に置かれた石燈籠を撮影。擬宝珠型の屋根の形がユニークである。法隆寺のサイトの説明を引用すると「法起寺は別名、岡本尼寺、岡本寺、池後寺、池後尼寺と呼ばれており、1993年に法隆寺とともに、世界文化遺産に登録されま…

法起寺の境内にて

法起寺の境内にて 法起寺の境内にはあまり建造物がなく、こじんまりした寺院である。中央に池があり、その周りに三重塔や写真中央に見える講堂、左手に聖天堂があるくらいである。かつて鐘楼があったはずだが、今は基壇と礎石が残されているのみである。個人…

法起寺南大門の軒瓦

法起寺南大門の軒瓦 法起寺南大門の内側から見た軒瓦。法起寺という文字が軒瓦に刻みこまれている。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmarit-C 40mm f/2.8である。40㎜の画角がちょうどよいと感じる。 人気ブログランキング

法起寺界隈の風景

法起寺界隈の風景 法起寺界隈の風景。写真はもやしを日干しにしている農家の様子。最初は切干大根かと思って近づいたらモヤシだった。水分が多いモヤシを干すということ自体が不思議に思われたワンシーン。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Elmari…

法起寺南大門にて

法起寺南大門にて 近鉄郡山駅からバスで約25分くらい乗ると、法起寺前というバス停に着く。そのすぐ目の前に法起寺が待ち構えている。この写真はその西側の門から少し歩いて行ったところにある南大門である。普通ならこの南大門が開いているはずだが、なぜか…

法起寺三重塔と空飛ぶカラス

法起寺三重塔と空飛ぶカラス 法起寺の周りに広がる田畑をぐるっと半周して写した風景。餌を求めてたくさんのカラスたちが畑にいたが、そのほとんどが飛び立ってしまった後の数羽が写っていた。この法起寺の東側から撮影した三重塔もなかなか美しい。撮影機材…

田園風景の中の法起寺

田園風景の中の法起寺 季節によっては、ここはコスモスが咲き誇る場所のようであるが、個人的には、コスモスと三重塔があまりマッチしていると感じない。むしろこういった冬の何もない寂寥感のある風景の方が、古都の名残を感じる。法起寺は聖徳太子が、近く…

法起寺界隈の風景

法起寺界隈の風景 斑鳩の里にある法起寺は、一面田畑である。三重塔の美しいシルエットが遠くからはっきりと望むことができる。奈良の写真家であった故入江泰吉さんは、写真集『法隆寺』の中で、法起寺の情景を秋の芒とともに美しく描いている。入江さんの撮…