古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

法起寺の三重塔

法起寺の三重塔 本薬師寺跡から場所を変えて、少し前に訪れた斑鳩の法起寺。その日は風もなく穏やかな日であった。写真は境内にある池に映る三重塔である。法起寺の三重塔はそのシルエットが美しく、好きな建造物の一つである。撮影機材は、LeicaMMonocrom(T…

本薬師寺跡の礎石に降り注ぐ日射し

本薬師寺跡の礎石に降り注ぐ日射し 本薬師寺跡の礎石シリーズ最後の写真。夕刻に訪れた際に撮影したシーン。西日が礎石に降り注ぎ、美しいと思った瞬間であった。レンズは現行ズミクロン50㎜のスクリューマウントタイプ。写りは大変良くて気に入っているレン…

本薬師寺跡の狭い境内

本薬師寺跡の境内 再び本薬師寺跡へ。大変狭い境内であるが、その中にたくさんの礎石が残されている。藤原京時代はもっと大きな敷地を持っていたはずであるが、藤原京自体が次第に忘れ去られ、農地化するなかで、この本薬師寺跡も縮小されてしまったようであ…

何も残されていない紀寺跡

何も残されていない紀寺跡 今は礎石すらも残されていない紀寺跡。この寺院は「小山廃寺」ともよばれる。近くに紀寺跡の発掘調査時の説明と出土品の写真が掲載された案内板が置かれているだけである。伽藍配置は南北に真っすぐ南から南門・中門・金堂・講堂が…

紀寺跡の万葉歌碑

紀寺跡の万葉歌碑 大官大寺跡から歩いて約10分ほどのところに紀寺跡がある。ここには、万葉歌碑が置かれている。「いにしへの 事は知らぬを われ見ても 久しくなりぬ 天の香具山」という和歌が刻まれている。揮毫者は東大寺長老の清水公照となっている。歌の…

大官大寺跡を一望する

大官大寺跡を一望する 橿原昆虫館から歩いて約15分ほどで大官大寺跡に辿り着く。以前にも紹介したが、ここは一面が田畑になっていて、今はもう石碑が建つだけである。古都の名残を感じるとともに寂寥感も伴う場所である。この先の中央に金堂があり、奥には九…

橿原昆虫館へ行ってみた

橿原昆虫館の入口 近鉄大和八木駅から30分ほどバスに乗ると橿原昆虫館に着く。一度行ってみたいと思っていた場所だったので、楽しみにして行った。世界の珍しい昆虫の標本や解説、ダンゴムシ展という特別展、昆虫に関する豊富な書籍がたくさん置かれていた。…

日没後の畝傍山遠景

日没後の畝傍山遠景 撮影をしていたらすっかり日が暮れてしまった。本薬師寺跡から近鉄畝傍御陵駅前へ向かって歩いていく方向に大和三山の一つである畝傍山が大きく聳え立つ。夕闇に浮かぶ畝傍山のシルエットも雄大で美しい。電線が気になるが、これも現在の…

本薬師寺跡の冬の枯れ木

本薬師寺跡の冬の枯れ木 葉はすっかり落ちているけれど、その枝のシルエットだけでも冬の枯れ木は美しいと思う。写真は本薬師寺跡の枯れ木の一つ。日没後の薄暗い中での撮影。渦を巻くような独特の表現が可能なハイスピードオールドレンズの代表格であるライ…

本薬師寺東塔跡の遠景

本薬師寺東塔跡の遠景 近鉄畝傍御陵前から約10分~15分ほど歩いていくと本薬師寺跡に到着する。今回はそこを南へ進んで遠くから東塔跡を撮影した。そろそろ日が暮れてしまう時刻だったので、ライカのSummarit 50mm f/1.5というハイスピードレンズが役に立っ…

畝傍御陵駅から本薬師寺跡への道

畝傍御陵駅前から本薬師寺跡への道 近鉄畝傍御陵駅前から東へ真っすぐ進むと本薬師寺跡へ辿り着く。その途中に民家の合間から望むことができるのが大和三山の一つ耳成山である。前回はもっと近い距離からの写真であるが、本薬師寺跡からは耳成山は少し遠く感…

橿原市藤原京資料室付近から望む耳成山

橿原市藤原京資料室付近から望む耳成山 橿原市藤原京資料室には、巨大な藤原京の1,000分の1模型や、軒瓦などの展示品があり、藤原京を俯瞰的にイメージすることができる。この資料室には地味ではあるが、興味深い情報がたくさんある。個人的にはこの巨大な模…

橿原市藤原京資料室内にある万葉歌碑

橿原市藤原京資料室内にある万葉歌碑 「春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣乾したり 天の香来山」の歌碑が橿原市藤原京資料室内にある。詠み手は持統天皇。歌の意は「春が過ぎてもう夏が来てしまったらしい。衣更えのための真っ白な衣が干してあるという天の香具…

藤原宮跡から望む香具山(その2)

藤原宮跡から望む香具山(その2) 藤原宮跡の中央付近の畑に芒が生い茂っている場所がある。そこから天香具山を撮影した写真。藤原京は、690年に着工、4年後に飛鳥浄御原宮より遷都した。さらに、708年には元明天皇から遷都の勅が出され、710年に平城京へ遷…

藤原宮跡から望む畝傍山

藤原宮跡から望む畝傍山 藤原宮跡にはあまり史跡らしいものが残されていないが、この西門跡付近には、礎石のレプリカが置かれている。その合間を縫って西南方向に大和三山の一つ畝傍山が見える。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2n…

藤原宮跡付近から望む耳成山

藤原宮跡付近から望む耳成山 藤原宮跡を少し離れ、北へ歩くと醍醐池の横にある桜の木が並ぶ広場に出る。ここは春には桜の名所に違いないと思われるところであるが、耳成山を美しく見ることのできる場所でもある。耳成山は形が美しく、古都の人々も毎日神聖な…

藤原宮跡から望む香具山

藤原宮跡から望む香具山 本薬師寺跡から歩いて約20分くらいのところに藤原宮跡がある。近鉄大和八木駅からコミュニティバスで行くこともできるが、このバスは二時間に一本しかない。ここへ行くには、まとまった時間と勇気がいる(笑)。不便なところにある。藤…

本薬師寺東塔跡の礎石群(その4)

本薬師寺東塔跡の礎石群(その3) 本薬師寺東塔跡の礎石群の続き。すっかり枯れ葉に埋まっている礎石も多い。かつては大きな塔を支えた歴史を持つ。古都の名残を感じるシーン。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2nd)である。 人気…

本薬師寺東塔跡の礎石群(その3)

本薬師寺東塔跡の礎石群 再び本薬師寺東塔跡の礎石群の写真。東塔跡には大小の10以上の礎石が残る。その一つ一つの表情が違っていて面白い。撮影機材は、お気に入りのLeicaMMonocrome+NOKTON Vintage Line 50mm f/1.5レンズの組み合わせである。きめ細かい…

本薬師西塔跡付近の遠景

本薬師寺西塔跡付近の遠景 写真の右手奥に本薬師寺西塔の跡が見える。その付近からの遠景。聳え立つ山々の稜線が美しいと思ったシーン。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2nd)である。 人気ブログランキング